一流の流儀 「追い込みの女王」AYA クロスフィットトレーナー

(第3回)ストイックに徹して
生徒との距離が大切

 自他ともに認める多忙を極める毎日。AYAさんの時間の過ごし方を聞いてみた。

平日は午前5時50分に起床して、朝のクラスに備える。「どんなに忙しくても、自分の持っている生徒は大切にしたいと考えています。だから、朝のクラスだけは睡眠時間を削ってでも必ず仕事に行きます」

睡眠は大切にしている。トレーニングをしているので、きちんと睡眠を取らないと体がリカバリーしないという。「生徒はきちんと見てあげなければならない、育てなければならない。だから、毎回、エネルギーをフルに注ぐので、体は疲れるのです。それとは別に、自分のトレーニングもしています」

目下の悩みは、忙し過ぎることだ。今回のインタビュー当日も、毎日1時間半から2時間行っているトレーニングを短縮し、1時間だけ行った。ただし、「時間がないからいいや」という妥協はAYAさんの辞書にはない。

「もし40分しか時間がないとしたら、40分でできることは何かないかな」と考える。時間いっぱい動き続けて、シャワーを浴びて取材や撮影に臨む。そもそも集中して短時間にきついトレーニングを行うのがクロスフィットの特徴だが、AYAさんは1時間半のワークアウトで、脳が目覚め、生き生きすることを感じるそうだ。クロスフィットにはまっている芸能人は多い。生徒なら、ウオーミングアップ、ワークアウト、クールダウンのコースで1時間で十分だ。「だから、忙しいことは言い訳にならない。忙しい人たちが続けられているのですから」

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一流の流儀 「追い込みの女王」AYA クロスフィットトレーナー