尿素窒素(UN) 家庭の医学

■腎機能低下で増加
 尿素窒素はたんぱく代謝の最終産物で、肝臓で合成されます。腎機能が低下すると、尿素窒素の血中濃度も増加するので、腎障害の程度をみる指標として使われています。
 ただ、腎機能の低下以外の要因(脱水症や消化管出血、高たんぱく食など)でも増加するので、注意が必要です。

■基準値:8~20mg/dL

■検査結果から疑われる病気 
 高値の場合には、次のことが考えられます。
 急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎(IgA腎症参照)、慢性腎臓病、脱水症、消化管出血
 低値の場合には、次のことが考えられます。
 肝不全(肝硬変参照)、低たんぱく食など

(執筆・監修:国際医療福祉大学医学部 主任教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)

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