クレアチニン
■腎機能低下で増加
クレアチニンは筋肉内のクレアチンの代謝産物で、筋肉量と比例するため女性や高齢者では低めになります。腎臓の糸球体から濾過(ろか)された量が、途中の尿細管で再吸収されたり、分泌されたりせずにそのまま尿中に出てきます。このため、腎濾過機能をみる指標の腎糸球体濾過量(GFR)を推定計算(eGFR)することができます。
腎機能が低下し始めても、クレアチニン濃度はすぐには上昇しません。脱水症状のない限り、1.2mg/dL以上の値は要注意です。さらに2mg/dL以上は腎不全が進行しつつあることを示します。
■基準値:男性 0.65~1.07mg/dL、女性 0.46~0.79mg/dL
ただしeGFR>60mL/分/1.73m2が臨床判断値として正常と判断
■検査結果から疑われる病気
高値の場合には、次のことが考えられます。
急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎(IgA腎症参照)、慢性腎臓病、脱水症、ショック
低値の場合には、次のことが考えられます。
筋肉量減少(筋ジストロフィー)
クレアチニンは筋肉内のクレアチンの代謝産物で、筋肉量と比例するため女性や高齢者では低めになります。腎臓の糸球体から濾過(ろか)された量が、途中の尿細管で再吸収されたり、分泌されたりせずにそのまま尿中に出てきます。このため、腎濾過機能をみる指標の腎糸球体濾過量(GFR)を推定計算(eGFR)することができます。
腎機能が低下し始めても、クレアチニン濃度はすぐには上昇しません。脱水症状のない限り、1.2mg/dL以上の値は要注意です。さらに2mg/dL以上は腎不全が進行しつつあることを示します。
■基準値:男性 0.65~1.07mg/dL、女性 0.46~0.79mg/dL
ただしeGFR>60mL/分/1.73m2が臨床判断値として正常と判断
■検査結果から疑われる病気
高値の場合には、次のことが考えられます。
急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎(IgA腎症参照)、慢性腎臓病、脱水症、ショック
低値の場合には、次のことが考えられます。
筋肉量減少(筋ジストロフィー)
(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)