記憶障害〔きおくしょうがい〕 家庭の医学

 記憶障害、いわゆるもの忘れが主要な症状です。まず、記銘力や短期記憶が障害されます。そのために、料理をしている最中に電話がかかってくるとガスをつけていたことを忘れるといった事態になったりします。
 忘れかたの特徴として、まわりで指摘されても思い出さないこと、つまり体験そのものをそっくり忘れてしまっていることがあげられます。
 記憶障害の一型として健忘があります。これはある期間内のことやある種のことがらを思い出せない状態のことをいいます。

(執筆・監修:高知大学 名誉教授/社会医療法人北斗会 さわ病院 精神科 井上 新平)
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