尿路結石〔にょうろけっせき〕

 腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる病気です。一般的な症状は疼痛(とうつう)や血尿です。結石の部位や、結石による尿流の停滞の有無、尿路の感染を伴うか否かで症状はかなり異なります。
 結石成分は多様ですが、ほとんどがシュウ酸カルシウム結石で、ほかにはリン酸カルシウム結石、尿酸結石、リン酸アンモニウム・マグネシウム結石などがあります。シュウ酸カルシウム結石の発生には、尿中のシュウ酸やカルシウムの濃度が重要とされています。一部の結石は遺伝的な疾患で生じます。
 診断はX線検査や超音波(エコー)検査、CT(コンピュータ断層撮影)検査でおこないます。治療方針を立てる際は、結石の部位や大きさなどの要因を考慮します。尿路感染症がみられれば、まずそれを治療します。
 石を溶かす治療(溶解療法)としては、特に尿酸結石では尿のアルカリ化が多く試みられます。手術的治療としては、体外で発生させた衝撃波を体内の結石に集めてこわす方法(体外衝撃波結石破砕術:ESWL)や、尿道から尿管鏡を入れてレーザーや破砕器でこわす方法(経尿道的結石破砕術)、背部に孔(あな)をあけてそこから直接的に腎臓まで内視鏡を入れてこわす方法(経皮的腎結石破砕術)、膀胱内に破砕器を入れてこわす方法(膀胱結石破砕術)などがあります。結石が大きいと、開放手術で臓器を切開して石を取り出すこともあります。
 再発の予防法として有効なのは、結石の成分となる物質の濃度を下げるために、水分を多く摂取し尿量をふやすことです。高たんぱく・高脂肪を避け、カルシウムを多めに摂取することも有効のようです。カルシウムを多くとるのは矛盾しているようにみえますが、食べたカルシウムは腸内でシュウ酸と結合し尿中のシュウ酸濃度を下げてくれるのです。尿酸結石に関しては、血中の尿酸を下げる薬が有効です。尿中の成分により予防法も異なってきます。
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