痛み 家庭の医学

 外傷の痛みには、切り傷のように直接皮膚の神経が傷つけられた場合や、異物などが刺さり神経を刺激している場合、傷がなくても打撲により皮下や内部で出血し、はれて神経を刺激する場合があります。厚手の包帯で外傷部を中心に少し広い範囲で、ややきつめに圧迫したり、その部分を動かさないように固定すると痛みは軽くなります。圧迫や安静が外傷後に起こるはれや出血を少なくし、固定が神経への刺激を少なくするからです。
 傷が治り始めると、徐々に痛みが消えていきますが、ふたたび痛みが出てきたときは、異物が傷の中に残っていること、細菌感染していることや傷の中で出血していることがあります。そのときは、医師に相談します。

(執筆・監修:八戸市立市民病院 事業管理者 今 明秀)

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