頸肩腕症候群〔けいけんわんしょうこうぐん〕
頸部、肩、腕から手にかけての痛み、しびれ、筋力低下、循環障害などの自覚症状を呈する病気で原因が特定できないものを指します。多くはパソコンなど上肢を長時間使用する環境で頸部から肩、上腕にかけての筋の疲労(肩凝り症状)などに伴って発症し、自律神経症状などが加わります。
頸椎症や頸椎椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの頸椎疾患や胸郭出口症候群、肩関節疾患の一部などにおいても同様の症状が出ることがあり、これらの病気を鑑別する必要があります。
[治療]
まず原因となっている作業環境の見直しや制限が必要です。また、筋の緊張をやわらげることが重要で、くびや肩の体操やスポーツ活動などをおこなうと緊張がやわらぎます。マッサージや温熱療法なども有効です。
薬としては、筋弛緩(しかん)薬や消炎鎮痛薬あるいは精神安定薬などが用いられます。
【参照】環境病・職業病:職業性頸肩腕障害
頸椎症や頸椎椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの頸椎疾患や胸郭出口症候群、肩関節疾患の一部などにおいても同様の症状が出ることがあり、これらの病気を鑑別する必要があります。
[治療]
まず原因となっている作業環境の見直しや制限が必要です。また、筋の緊張をやわらげることが重要で、くびや肩の体操やスポーツ活動などをおこなうと緊張がやわらぎます。マッサージや温熱療法なども有効です。
薬としては、筋弛緩(しかん)薬や消炎鎮痛薬あるいは精神安定薬などが用いられます。
【参照】環境病・職業病:職業性頸肩腕障害
(執筆・監修:東京都立広尾病院 院長 田尻 康人)
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