内反肘〔ないはんちゅう〕
ひじの部分で前腕が内側へ変形している状態をいいます。
正常では手のひらを上に向けてひじをまっすぐに伸ばすと、上腕の軸に対して前腕の軸はやや外側を向いています(10~15°程度外反しています)。内反肘ではこれに対し、前腕の軸が内側へ向いている状態になります。外側へ向いているのは、外反肘といいます。
内反肘の原因として、先天性では上腕骨の滑車(ひじの関節をつくっている部分)の形成不全、先天性橈尺骨癒合(とうしゃっこつゆごう)症などで生じます。後天性(外傷など生後のなんらかの理由によるもの)の原因としては、子どもの上腕骨顆上骨折に代表される、ひじ近傍の骨折後の変形治癒や骨端線(こったんせん)障害で生じます。
変形を矯正するためには骨切り術が必要となります。内反肘では肘部管症候群を生じることがあります。
正常では手のひらを上に向けてひじをまっすぐに伸ばすと、上腕の軸に対して前腕の軸はやや外側を向いています(10~15°程度外反しています)。内反肘ではこれに対し、前腕の軸が内側へ向いている状態になります。外側へ向いているのは、外反肘といいます。
内反肘の原因として、先天性では上腕骨の滑車(ひじの関節をつくっている部分)の形成不全、先天性橈尺骨癒合(とうしゃっこつゆごう)症などで生じます。後天性(外傷など生後のなんらかの理由によるもの)の原因としては、子どもの上腕骨顆上骨折に代表される、ひじ近傍の骨折後の変形治癒や骨端線(こったんせん)障害で生じます。
変形を矯正するためには骨切り術が必要となります。内反肘では肘部管症候群を生じることがあります。
(執筆・監修:東京都立広尾病院 院長 田尻 康人)
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