外反肘〔がいはんちゅう〕
上腕の軸に対して前腕の軸が、正常(10~15°程度外反)より外側を向いている状態をいいます。逆に内側に向いているのが内反肘です。
原因として、先天性では先天性橈骨頭脱臼(とうこっとうだっきゅう)など、後天性では上腕骨外顆骨折後の偽(ぎ)関節や変形治癒、上腕骨小頭骨折、橈骨頭骨折や脱臼などで生じます。
外反肘では、ひじの内側にある尺骨(しゃっこつ)神経がひじを曲げると伸ばされるため、数年から数十年経過して徐々にまひが出現する、遅発性尺骨神経まひとなりやすいことが知られています。
原因として、先天性では先天性橈骨頭脱臼(とうこっとうだっきゅう)など、後天性では上腕骨外顆骨折後の偽(ぎ)関節や変形治癒、上腕骨小頭骨折、橈骨頭骨折や脱臼などで生じます。
外反肘では、ひじの内側にある尺骨(しゃっこつ)神経がひじを曲げると伸ばされるため、数年から数十年経過して徐々にまひが出現する、遅発性尺骨神経まひとなりやすいことが知られています。
(執筆・監修:東京都立広尾病院 院長 田尻 康人)