旋尾線虫症〔せんびせんちゅうしょう〕
春から初夏にかけて、生のホタルイカを内臓ごと食べた数日後、皮膚にかゆみを伴った水疱(すいほう)状のみみずばれをみることがあります。摘出標本の虫体断端(だんたん)の観察により旋尾線虫幼虫によるものと考えられますが、この幼虫の成虫および生活史は不明です。腸閉塞(腹部膨満〈ぼうまん〉感、腹痛、下痢)を起こすこともあります。
医師の診察の際には、必ず生で食べた物を伝えてください。
旋尾線虫幼虫は、ホタルイカの腸管に寄生していますので、内臓ごと生食しない、加熱したものを食べることが予防として大切です。
医師の診察の際には、必ず生で食べた物を伝えてください。
旋尾線虫幼虫は、ホタルイカの腸管に寄生していますので、内臓ごと生食しない、加熱したものを食べることが予防として大切です。
(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授 松岡 裕之)