小児がん 家庭の医学

解説
 子どものがんは、おとなで起こる種類や性質とはまったく違います。
 子どものがんでもっとも多いのが白血病と、頭の中にできるがんである脳腫瘍で、さらに副腎からできる神経芽細胞腫悪性リンパ腫、腎臓から発生するウィルムス腫瘍肝臓のがん、目にできる網膜芽細胞腫(もうまくがさいぼうしゅ)などがあります。
 多くの小児がんに対して、治療基準がつくられ、抗がん薬の進歩、免疫力低下時の感染予防の改善、骨髄移植の導入などにより、小児がんの治療成績は著明に改善し、現在、小児がんは、一部を除いて治る病気になってきています。
 小児のがんは、小児慢性特定疾患に指定されています。