脳卒中

解説
 脳卒中は血管系のいろいろな原因によって中枢神経が障害される病態を総称していいます。これには血管が閉塞する脳梗塞と、血管が破れて、血液が脳を破壊する脳出血とがあります。40歳以上で介護保険を受けられる特定疾病に指定されています。

若い人に起こる脳卒中〔わかいひとにおこるほうそっちゅう〕

無症候性脳梗塞〔むしょうこうせいのうこうそく〕

一過性脳虚血発作(TIA)〔いっかせいのうきょけつほっさ(てぃーあいえー)〕

脳卒中のリハビリテーション〔のうそっちゅうのりはびりてーしょん〕

コラム

失語症

 言語中枢の障害によって、話したり、聞いたり、読んだり、書いたりすることができない状態をいいます。いっぽうで発声や耳の障害、あるいは意識や知能の障害はありません。
 言語中枢は多くの場合左半球にありますので、左側の脳卒中によって右の片まひと同時に起こることが多いのが特徴です。生まれつき左利きの人の一部は右半球に言語中枢があります。
 失語症にはいろいろなタイプがあり、多いものとしては運動性失語、感覚性失語、全失語があります。このほか珍しいものとしては超皮質性失語、伝導失語などがあります。
 運動性失語はブローカ型失語とも呼ばれ、ブローカ中枢(第3前頭回)の障害で起こります。人の話すことは理解でき、それがなんであるかも知っていますが、名前を言うことができません。あまりことばを話さなくなり、言葉の流暢(りゅうちょう)さも失われます。単語をまちがえて時計をかぎと言ったり(語性錯誤)、時計をめけいと言ったりします(字性錯語)。
 感覚性失語は、ウェルニッケ失語とも呼ばれ、ウェルニッケ中枢(上側頭回の後半の皮質とその周囲)の障害で起こります。言葉は流暢なのですが、意味がわからず、でたらめです。これを「ジャーゴン」と呼びます。
 また全失語とは、この運動性失語と感覚性失語が合わさったもので、話しかけてもわからず、ことばを一言も発しないということになります。復唱が特に際立って障害されるものを伝導失語、復唱はかなり長くてもぺらぺら言える失語を超皮質性失語といいます。
 言語療法は、まず評価・分析し、治療後に再評価します。訓練、自己学習、パソコンを使った治療を組み合わせておこないます。訓練には発声練習、字の練習、ネーミングの練習のほか、残された言語機能を活用してコミュニケーションの円滑化をはかったりします。失語症