厚生労働省は27日の閣議で、「こころの健康」を特集した2024年版厚生労働白書を報告した。心身の健康に関する意識調査の結果などを掲載し、精神疾患による外来患者数や、精神的ストレスを健康へのリスクと感じる人の割合が増えている実態を紹介。「職場のメンタルヘルス対策や地域での支援体制の整備が重要」としている。
 白書によると、20年にうつ病や適応障害などの精神疾患を抱える外来患者は約586万人。調査では、健康に最もリスクとなる要因を「精神病を引き起こすようなストレス」と答えた人の割合が15.6%に上り、20年前と比べ約3倍に増えた。 (C)時事通信社