健康保険組合連合会(健保連)は3日、2023年度に1カ月の医療費が1000万円以上だった加入者が延べ2156人に上り、前年度より364人増えて過去最多を更新したと発表した。医薬品の高額化と利用患者の増加が要因。月1億円を超える患者は14人となり、最高額は約1億7800万円だった。
 1億円超の患者にはいずれも、筋力が低下する難病「脊髄性筋萎縮症(SMA)」の治療薬「ゾルゲンスマ」(約1億6700万円)が投与された。ゾルゲンスマは現在、保険適用されている薬で最も高額。
 使用合計額が最も高かったのは、出血が止まりにくくなる血友病の薬「ヘムライブラ」(約29万~同122万円)の約113億4600万円。高額な上、使用回数も多かった。 (C)時事通信社