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emol、強迫症と社交不安症の疾患啓発を目的とした無料アプリ「フアシル」をリリース。過度な潔癖症や確認行為、あがり症、人見知りの人を対象とし、それらの不安への理解と対応の普及を目指す

emol

不安について知るアプリ「フアシル」

精神疾患向け治療用アプリ開発を行うemol株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:千頭 沙織)は、兵庫医科大学(所在地:兵庫県西宮市、学長:鈴木 敬一郎)精神科神経科学と強迫症の疾患啓発を目的とした無料アプリ『フアシル-O 強迫を乗り越えよう』、兵庫医科大学 精神科神経科学及び東北学院大学(所在地:宮城県仙台市、学長:大西 晴樹)人間科学部と社交不安症の疾患啓発を目的とした無料アプリ『フアシル-S 人見知りを乗りこえよう』をリリースしたことをお知らせします。

■背景と目的
強迫症の生涯有病率は2%程度、社交不安症の生涯有病率は13%程度と非常に有病率の高い疾患です。職業性ストレスチェックが義務化されるなど、うつ病に対する認知は社会に浸透しつつありますが、強迫症や社交不安症といった不安症関連群の疾患に対する認知は低い状況です。また、強迫症は20歳前後、社交不安症は8~15歳くらいの時期に発症することが多い疾患ですが、症状を自身による性格だと捉え疾患による症状だと気づかないまま過ごし、受診するのは30歳前後になり仕事や日常生活に支障が大きく出始めてからという患者さんも多いです。これには疾患に対する知識がないことが寄与していることが考えられ、強迫症、社交不安症に関する情報を社会に浸透させることが、早期に疾患に気づき早期の治療に繋がると考えます。

■疾患啓発アプリ『フアシル』について
強迫症、社交不安症など精神疾患について知ってもらうための疾患啓発を目的とした、子供から大人までどなたでも無料でお使いいただけるアプリです。アプリではチャットボットでキャラクターが説明を行い、動画、漫画などを用いて疾患の特性やどうやってその疾患にかかってしまうのか知ることができます。また、音声ガイダンスなどで不安な気持ちとどう付き合っていくと良いのかといったレッスンも搭載しており、まずは自身で疾患について知り、対処法を練習してみるということが行えます。
『フアシル』は『不安について知る』ということから命名しており、今後も強迫症、社交不安症のみならず、他の精神疾患の啓発を行っていくことを想定しています。

■用途
保健室、職場や学校のカウンセリングルーム、医療機関(小児科、心療内科、精神科など)、カウンセリング施設や各種相談窓口にアプリの案内リーフレットを配置していただき、過度な潔癖症、過度な確認行為、あがり症、人見知りの方など、またはそういったご家族をお持ちの方などにご案内いただき、疾患に対する理解を促します。
リーフレット配置をご希望される方は、下記フォームよりお申し込みください。無料でアプリの案内リーフレットを発送させていただきます。
https://fuasil.com

強迫症について知るアプリ『フアシル-O 強迫を乗り越えよう』
強迫症について知るアプリ『フアシル-O』は、兵庫医科大学精神科神経科学との共同研究にて開発したアプリです。
推奨用途:強迫症の患者、その家族、強迫症の一歩手前の未病者の方への疾患理解の促進
iOSアプリダウンロード:https://bit.ly/fuasil_o_app
Androidアプリダウンロード:https://bit.ly/fuasil_o_google

フアシルO

※当アプリは診断や治療など医療行為・医療類似行為ではなく、疾患について知ることを目的としています。疾患の診断・治療をご希望の方は、医師の診断および治療をお受けください。

■強迫症とは
強迫症はきわめて強い不安感や不快感(強迫観念)をもち、それを打ち消すための行為(強迫行為)を主な症状とする精神疾患であり、よくある症状の例として「菌がついていないか。病気に感染するのではないか。」という不安感から、過剰に手洗いや除菌、入浴を行うというような行為を繰り返すことや、「泥棒に入られるかも。戸締りがしっかりできていないかも。」という考えなどから何度も窓やドアの鍵の確認を行ったりするなどの症状があります。重症化すると汚れることへの恐怖や何時間にも及ぶ確認行為の負担感などから家から出れないくなるといった状態まで発展するケースがあり、経済的損失あるいはQOLの低下という面で最も障害度の大きい10大疾患の一つであるとされています。

【強迫症について知るアプリ『フアシル-O』監修】
兵庫医科大学精神科神経科学
松永寿人 主任教授


強迫症は平均発症年齢は20歳前後ですが、最初のうちは自身の症状を病気と思わず、受診するのは30歳前後になってからという患者さんも多いです。しかし発症から治療まで時間がかかると、強迫症状が重症化し、習慣化してしまい、治療時間もそれだけ長くかかる可能性が高いです。そのため、早期に強迫症の症状に気づき、早期に治療を行うことが重要です。このアプリが強迫症に悩む患者さんが、病気に気づき、病院を受診し、回復に至るサポートになればと期待しています。






兵庫医科大学精神科神経科学
向井馨一郎 助教


強迫症は、有病率が2-3%と高く、精神疾患のなかでも頻度の高い疾患です。しかし、患者さんやその家族が正しい情報にアクセスできなかったり、社会的な理解が十分でなかったりすることが少なくありません。このアプリを活用してもらうことで、強迫症の理解が深まり、適切な支援や治療につながることを願っております。






社交不安症について知るアプリ『フアシル-S ~人見知りを乗りこえる~』
社交不安症について知るアプリ『フアシル-S』は、兵庫医科大学精神科神経科学、東北学院大学人間科学部と共同研究にて開発したアプリです。
推奨用途:中学生~新社会人などあがり症、人見知りの方への対処法の疾患理解の促進
iOSアプリダウンロード:https://bit.ly/fuasil_s_app
Androidアプリダウンロード:https://bit.ly/fuasil_s_google

フアシルS

※当アプリは診断や治療など医療行為・医療類似行為ではなく、疾患について知ることを目的としています。疾患の診断・治療をご希望の方は、医師の診断および治療をお受けください。

■社交不安症とは
社交不安症は人に見られている場面や注目が集まる状況で何かをすることに強い不安や恐怖を感じる精神疾患であり、よくある例として、人前で喋ったり、字を書いたり、食事をしたりする場面で、「失敗したらどうしよう。恥をかくのではないか。」という不安感から緊張状態が高まり、赤面、動機、汗を大量にかく、声が震える、手が震えるなどの身体症状に現れます。そのような不安な場面を避けようとすることで学校や仕事や生活上での支障が出やすく、悪化すると人に対する恐怖感から学校や職場に行けなくなり、不登校や引きこもりなどの原因になることもあります。また、このような症状は性格の問題と思われ放置されるケースが多く、自分を責めることや自己肯定感の低下など抑うつ状態が高まり、うつ病へ発展することもあります。

【社交不安症について知るアプリ『フアシル-S』監修】
兵庫医科大学精神科神経科学
山田 恒 講師


「人前が苦手ですごく緊張する」「人と話すのが苦手で友達とうまくすごせない」、そういった悩みを抱えているけれど、どうしたらよいのかわからず、一人で悩んでいる人や医療機関に相談するのはハードルが高いと感じている人や家族も多いと思います。そういった人にまず使っていただきたいアプリです。少しでも自分のつらさを乗り越える助けになれば嬉しいです。






東北学院大学 人間科学部
金井 嘉宏 教授


人前でのスピーチや他者と会話する場面で強い緊張や不安を感じ、困っている方々に有用なアプリです。マンガ、動画などを用いながら、キャラクターのロクのガイドで認知行動療法の基本的発想と実践を学ぶことができます。「性格の問題だから変えられない」と思われがちな対人不安の状態は変えることができる,ということを多くの方々に体験いただければ幸いです。






■今後の展望
本アプリを通じて患者、その家族、周りの人など、社会の中で精神疾患に対する理解が進み、本人の問題や性格の問題で諦めるのではなく、治療を行うことで治せるものだということを知ってもらい、早期に発見し早期に受診に繋げていくことで重症化の予防に寄与できることを目指します。


<emol株式会社>
会社名: emol株式会社
代表者: 代表取締役 千頭沙織
設立日: 2019年3月18日
ホームページ: https://emol.jp/
事業内容: 精神疾患治療・メンタルヘルス関連サービスの開発
お問い合わせ: support@emol.jp

<兵庫医科大学 精神科神経科学>
兵庫医科大学は、甲子園に近い西宮市に位置しており、大阪梅田から15分、神戸三宮から20分の都市型大学病院で、松永 寿人 主任教授を中心とし、現代社会において誰もが罹患する可能性があるうつ病や不安症をはじめとして、統合失調症、躁うつ病、認知症に代表される老年期の精神疾患、摂食障害など、精神疾患全般にわたり幅広い診療と臨床研究や基礎研究を積極的に行っています。
ホームページ:https://www.hyo-med.ac.jp/department/npsy/

<東北学院大学 人間科学部>
東北学院大学は、仙台市に位置しており、9学部15学科6研究科で構成される東北最大の私立総合大学です。人間科学部心理行動科学科は2023年度に開設され、基礎から応用分野まで幅広い心理学の領域を学ぶことができるとともに、スポーツ科学や社会学といった複数の視点から人間の心と行動を研究する技法と思考力を身につけることができます。とりわけ臨床心理学分野では、不安症やうつ病などの精神疾患だけではなく、身体疾患患者や被災者のメンタルヘルスに関して、認知行動療法をはじめとしたエビデンスに基づく心理学的支援法の研究と実践を行っています。
ホームページ:https://www.tohoku-gakuin.ac.jp/faculty/human/
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