治療・予防

喫煙、関節リウマチにも悪影響=症状進行早め、薬の効果も減殺

 たばこにはニコチンやタール、一酸化炭素をはじめ多くの有害物質が含まれている。喫煙により肺がんや咽頭がん、心筋梗塞などの発症リスクが高まることは広く知られているが、関節リウマチにも悪影響を及ぼすことをご存じだろうか。

 ◇喫煙習慣がリスク

 関節リウマチは、関節の炎症により激しい痛みや関節の変形を伴う炎症性自己免疫疾患で、30~50代の女性に多く発症すると言われている。すずひろクリニック(さいたま市)の鈴木王洋院長は「関節リウマチは遺伝的な要因もありますが、生活習慣などの後天的な要因で発症する場合もあり、その代表に挙げられるのが喫煙習慣です」と指摘する。

 日本ではあまり知られていないが、喫煙と関節リウマチの関連は30年ほど前から報告されているという。喫煙と関節リウマチの発症リスクを調査した複数の論文を統合して行った解析によると、1日1箱のたばこを20年間吸っている人は、関節リウマチの発症リスクが約2倍にまで上昇することが示されている。鈴木院長によれば、男性関節リウマチ患者の約8割に喫煙歴があるという。

 親が関節リウマチの先天的要因を持っている場合、その子どもも同じ傾向を持っている可能性がある。こうした先天的要因がある場合、喫煙習慣がある人は、無い人に比べて発症リスクが飛躍的に上がるという。

 「予防するには、たばこを吸わないこと。患者本人に禁煙を促すことはもちろんですが、その子どもにも絶対に喫煙させないことが大切です」と鈴木院長は言う。

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