脳へのダメージが原因=生活に支障も―高次脳機能障害
◇長い目でリハビリを
渡辺教授によると、高次脳機能障害の診断には次のような情報が欠かせないという。①どのような症状があり、どのように日常生活が制約されるか②知能検査、記憶検査などのデータ③頭部コンピューター断層撮影(CT)、磁気共鳴画像(MRI)、脳血流検査―などだ。
渡辺教授によると、高次脳機能障害の診断には次のような情報が欠かせないという。①どのような症状があり、どのように日常生活が制約されるか②知能検査、記憶検査などのデータ③頭部コンピューター断層撮影(CT)、磁気共鳴画像(MRI)、脳血流検査―などだ。
高次脳機能障害と診断されたら、障害の程度に応じた専門的なリハビリテーションを受けることが望ましい。認知行動療法、生活訓練、職業的リハビリなど、早期に適切なリハビリを受けることで症状の改善が期待できる。
「脳は1300グラムほどの臓器。回復は、手足の擦り傷、切り傷と違ってゆっくりと進んでいきます。諦めず、時間をかけてリハビリに取り組むことが大切です」と渡辺教授はアドバイスする。
各都道府県の高次脳機能障害支援拠点機関の一覧が、高次脳機能障害情報・支援センターに掲載されているので参考にしたい。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2016/09/08 14:55)