不妊の要因にも=子宮の内側が癒着―アッシャーマン症候群
◇子宮鏡検査で診断
子宮内の癒着は超音波検査など一般的な検診ではなかなか分からず、子宮鏡の検査をしなければアッシャーマン症候群の診断はつかないという。検査に不安を感じる人もいるようだが、斉籐科長は「胃の内視鏡検査と同じようなもので、麻酔をすることもありません。月経後のタイミングが適しているため、受診したその日に行うことはできませんが、検査自体は外来で済む程度のものです」と説明する。
癒着の程度は人によって異なり、検査の際に剥がれてしまうような軽いものもあれば、手術が必要な重いものもある。また、手術をしても再発するケースが少なくないという。
アッシャーマン症候群は防ぐのが難しい。将来的に妊娠を希望する人で、子宮内で手術など何らかの人為的な操作を受けた後、月経血の量に極端な変化があった場合は、早めに産婦人科を受診したい。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2016/09/10 15:56)