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海外旅行は帰国後の体調に注意=ジカ熱はパートナーへの感染防止を

◇不調なら検疫所や保健所へ
 海外旅行に出掛けるときは、できるだけ海外旅行保険に加入するようにしたい。旅行先で体調が悪くなったときには日本語が話せるサポートデスクが対応し、現地の医療機関を紹介してくれる。

 帰国の際に体調が悪かったら空港の検疫所へ向かうことが大切だ。「検疫所というと足止めを食らうというイメージを持つ人が多いが、可能な範囲で検査が受けられ、陽性の場合は医療機関も紹介してくれます」と金川医師。「帰宅後に悪化したときはまず保健所に電話して症状を伝え、医療機関を紹介してもらうとよいでしょう」

 受診した医療機関では、渡航先や滞在期間、日々の食事や行動、予防接種の有無のほか、「動物と接触したか」「蚊や虫に刺されたか」などを細かく尋ねられる。正確な診断のため重要なので、あらかじめ確認しておくことが必要だ。

◇リオ五輪、懸念されたジカ熱
 旅行大手JTBが7月に発表した「2016年夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向」によると、海外旅行者数は前年比7.4%増の260万人と推計。アジアでは台湾、タイが堅調で中国や韓国が復調傾向。リオデジャネイロ五輪が開催された影響で中南米なども増加した。

 南米初の五輪開催となったブラジルでは、多くの選手や観光客が世界各国から集まる中、流行中のジカ熱が懸念された。ウイルスは主に蚊が媒介し、症状は発疹、発熱、関節痛、頭痛、結膜炎など多岐にわたる。妊婦が感染すると新生児の小頭症の原因になるほか、まれに神経障害のギラン・バレー症候群(用語解説①参照)を引き起こすとされる。
 症状はデング熱(用語解説②参照)よりも軽く、気づかないうちに治癒していることもある。潜伏期間は2~12日と言われ、感染しても軽症で済む場合が多いが、ウイルスが体内に半年ぐらい残る場合もあるという。金川医師は「重要なのは、本人が知らず知らずのうちに人にうつし、その地域の流行の元になる可能性があるということです」と注意を呼び掛ける。

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