特集

手足口病やプール熱、子どもの感染症=接触、飛沫で大人にも

 溶連菌感染症

 溶連菌感染症発熱、へんとう、リンパ節が腫れ、体中に発疹が出る。発熱頭痛せきなど、一般的な風邪の症状が出る感染症(風邪症候群)の大半はウイルス性だが、溶連菌感染症は細菌性。飛沫感染し潜伏期間は1~7日で、発疹が出ると体中に広がり、舌がイチゴのように真っ赤になることもある。

 夏だけでなく通年の病気で、子どもだけでなく大人にもうつる。病原体がウイルスではなく、細菌のため、抗菌剤による治療が可能。ペニシリン系の抗菌剤を10日間使用することで完治する。

 ◇重篤な症状も

 夏に流行する感染症の大半は、脱水や栄養状態に気を付ければ自然治癒する。ただ、ウイルスや細菌が肺や心臓、脳に入り込み、肺炎心筋炎髄膜炎脳炎など重篤な症状をごくまれに引き起こすことがある。

 病原体によっても対処法が違うため、河島医師は「激しい頭痛嘔吐(おうと)、ひきつけなどの症状が出たら、すぐ医師に相談してほしい。また家族や他の子どもにうつさないよう、手洗いやマスク着用を徹底すべきだ」と注意を促している。


新着トピックス