話題

女性アスリートの健康問題
将来見据えた指導を

 ▽求められる意識改革

 こうした状況を生み出しているのは指導者の意識の低さや知識不足ともいわれる。久保田院長は「指導者は短期間で結果を出さねばならない分、将来の健康問題まで見据えた指導や管理ができていないようです」と指摘する。特に男性の指導者には月経随伴症状などの認知度が低いようだ。

 日本産科婦人科学会は「女性アスリートのヘルスケア管理指針」をまとめた。産婦人科医向けだが、月経や骨の健康、栄養管理など幅広く盛り込んでおり、久保田院長は「国立スポーツ科学センターをはじめとした連携施設や医療機関などの相談先も掲載するので、ぜひ指導者にも読んでほしい」と話している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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