三輪高喜 医師 みわたかき
金沢医科大学病院
石川県河北郡内灘町大学1-1
- 耳鼻咽喉科
- 科長・主任教授 頭頸部甲状腺外科センター長
- 金沢医科大学副学長
専門
耳鼻咽喉科全般、嗅覚障害、味覚障害、鼻アレルギー、副鼻腔炎
医師の紹介
三輪医師は耳鼻咽喉疾患を全般的に診療するが、中でも嗅覚障害・味覚障害の診療・研究においては日本で第一人者とされる。嗅覚障害診療ガイドライン作成委員会では委員長を、新型コロナウイルス感染症における嗅覚、味覚障害に関する研究では研究代表者を務めてきた。
現在、嗅覚を詳しく調べる「基準嗅力検査」や、味覚を調べる「電気味覚検査」「ろ紙ディスク法」を受けられるのは大学病院レベルの大規模病院に限られている。同大学ではこれらの検査を実施するほか、カレーなど12種の匂いを調べる「嗅覚同定検査」など、新たな検査法の開発にも積極的だ。
嗅覚障害の治療にあたっては、好酸球性副鼻腔炎を含む副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの鼻の病気の有無を精査し、薬物療法や、ポリープを除去する内視鏡手術などに対応。「嗅細胞が壊れた場合には漢方薬(当帰芍薬散)を使うこともあります。長年処方してきた薬ですが、6~7割は効果があると実感しています。また、ドイツで開発された嗅覚トレーニングは日本では認可されていませんが、嗅覚障害のある方には、これと同じ要領で朝晩、意識して匂いを嗅ぐことをお勧めしています」(三輪医師)
亜鉛欠乏からくる味覚障害には、亜鉛を補充するためにポラプレジンク(プロマックほか)、酢酸亜鉛(ノベルジン)などを用いる。薬剤性の味覚障害であれば、その治療薬を別の薬に変えられないか、かかりつけ医との調整も行う。
三輪医師はカレーの匂いが嗅覚障害のバロメーターになると説き、『カレーの匂いが分からなくなったら読む本』(主婦の友社)を刊行。こちらもぜひ参考にするといいだろう。
診療を受けるには
医師プロフィール
1989年 金沢大学大学院修了
1989年 高岡市民病院耳鼻咽喉科医長
1990年 金沢大学医学部助手
1993年 金沢大学医学部講師
1997年 金沢大学医学部助教授
1999年 ヴァージニア州立大学生理学・耳鼻咽喉科学教室留学
2007年 金沢大学大学院准教授
2009年 金沢医科大学部門教授(主任教授)
2015年 金沢医科大学病院 副院長(?2017年)
2016年 金沢医科大学 副学長
所属学会
【資格】
医学博士、日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医・指導医・補聴器相談医、日本アレルギー学会 専門医・指導医、日本鼻科学会 鼻科手術暫定指導医、日本気管食道科学会 気管食道科専門医(咽喉系)、日本めまい平衡医学会 めまい相談医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
【その他】
厚生労働科学特別研究事業「新型コロナウイルス感染における嗅覚、味覚障害の機序と疫学、予後に関する研究」代表者
主な著書
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