市村恵一 医師 (いちむらけいいち)

石橋総合病院

栃木県下野市下古山1-15-4

  • 耳鼻咽喉科
  • 統括理事・病院長

耳鼻咽喉科 頭頸部外科

専門

慢性副鼻腔炎、オスラー病の治療、鼻粘膜血管薬理、嗅覚障害の機序とその治療、頭頸部外科治療、上気道と下気道の相関、小児耳鼻咽喉科

市村恵一

市村恵一医師は、耳鼻咽喉科、慢性副鼻腔炎のエキスパート。専門分野の細分化が進んだ昨今だが、耳と鼻、気道の耳鼻科全般を診てきた豊富な経験を持ち、患者からも医師からも強い信頼が寄せられている。慢性副鼻腔炎は条件が悪化すると再発を繰り返す根本治療が難しい病気のため「かかりつけ医」との連携を大切にしている。鼻血を繰り返す全身性の難病「オスラー病」の数少ない権威でもあり、全国から患者が訪れる。「患者さんの要求はできるだけ叶えるようにしてあげたい」と語り、対話を大切に診療している。

診療内容

「小児耳鼻科に始まり、副鼻腔炎、真菌症、耳の手術、がん、オスラー病(遺伝性出血性末梢血管拡張症)、など、周囲や患者さんの求めに応じて、様々な疾病を診てきました。患者さんにとって、ほかの医師に診てもらうよりも、自分に診てもらいたいというところが必ず何かはあるようにという自負を持ってやってきています。昨今は専門分野の細分化が進み、治療法も器械も高度化していますから、耳鼻咽喉科全般を指導し、かつ診られる医師は少なくなっておりますが、私はそれにこだわります。いまもオスラー病、副鼻腔炎、中耳炎と聴力を回復させる治療には自信があります」
鼻血を繰り返す全身性の難病「オスラー病」の権威でもある。
「オスラー病の治療は、他に診ている医師がほとんどいないので、患者さんにとっては私が最後の砦だと思って対応しています。責任重大です。鼻粘膜皮膚置換術といって、鼻出血を繰り返す粘膜を皮膚に置換する治療法を行っています。患者さんは死に至ることもありますし、反復性の大量出血のせいでQOLが低下し、普通の社会生活が送れません。それをなんとか救ってあげたいと取り組んでいます」
心がけているのは、患者の要求をできるだけ叶えること。そのため、大切にしているのは「対話」だという。
「特に最初は、時間をかけてじっくりと話を伺います。患者さんが何に困り、何を望んでいるのかを探るために。物理的に時間がとれないときは、次はちゃんととれますとフォローして、早い時期にコミュニケーションをきちんととることがモットーです」また、地域の医師との連携も重視している。
「たとえば慢性副鼻腔炎の一部は、基本的には治らない病気です。一時的によくはなっても、何か条件が悪くなると必ず再発してきます。ですから、患者さんが医師を選ぶ場合には、長く診てもらうことを考えて探さないといけません。理想は、普段通えるところで、いい医師を見つけることです。好酸球性の慢性副鼻腔炎のように、大学病院でないと手におえないような場合には、速やかに紹介状を書いてくれるような医師がいいですね。その上で連携をとりながら治療をしていけばいいのです。オスラー病なども、手術は私が行いますが、術後の管理は地域の先生にお任せしなくてはいけません。北海道や九州など遠方のことはよく判らないので、患者さんから連携する医師を教えてもらうこともあります」

医師プロフィール

1973年 東京大学医学部卒業
1974年 東大助手
1979年 浜松医大講師
1988年 東大講師
1993年 同助教授
1999年4月 自治医科大学附属病院 耳鼻咽喉科 教授
2012年4月 自治医科大学 副学長
2014年4月 同名誉教授、石橋総合病院統括理事