朝子幹也 医師 (あさこみきや)

関西医科大学総合医療センター

大阪府守口市文園町10-15

  • 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 診療部長 教授

耳鼻咽喉科 頭頸部外科

専門

鼻副鼻腔疾患、アレルギー疾患

朝子幹也

朝子幹也医師は副鼻腔炎やアレルギー鼻炎の手術加療を手掛ける鼻の専門医であり、特に、好酸球性副鼻腔炎や内反性乳頭腫、若年性血管線維腫など難治性の症例に手腕を発揮。ナビゲーションシステムやさまざまな手術支援機器を駆使した安全で速やかな手術に定評がある。またDraf手術、Wormald手術、下甲介スイング法など特殊な術式にも精通し、積極的に導入した。日本アレルギー学会認定専門医・指導医で、アレルギー鼻炎に対してもごく初期からレーザー手術や選択的後鼻神経切断術を行い、症例を積み重ねている。

診療内容

副鼻腔とは鼻腔を取り囲む骨に囲まれた4つの空洞のことを言い、副鼻腔炎とはその4つの洞に生じた炎症を指す。鼻水、鼻づまりが主な症状で、短期間に進行する急性副鼻腔炎と、長期にわたる慢性副鼻腔炎とがある。慢性副鼻腔炎は膿がたまることから蓄膿症とも呼ばれ、手術を必要とするのは慢性副鼻腔炎である。副鼻腔炎の手術と言えば、以前は口の中からメスを入れ、歯茎を切開するような方法がとられていたため、術後に顔が腫れたり・しびれたり・再手術を要する場合があるなどの短所があった。しかし現在は、鼻内内視鏡手術が主流となっており「当科では鼻内内視鏡手術は基本的に全身麻酔でおこなっており、術中の痛みはまったくありません」と朝子医師は話す。また、同院では単純な感染性の副鼻腔炎だけでなく、真菌症や好酸球性副鼻腔炎、多房性術後性嚢胞などの難治性で重症の副鼻腔炎に対する手術加療を積極的に行っている。「全身麻酔で入院を必要とする手術でも、おもに4泊5日程度の比較的短期間の入院での手術が可能です。術後の処置についても、必要であれば地元の耳鼻咽喉科と協力し、待ち時間のかかる大学病院での術後処置はあまり行わず、定期的な術後の経過観察が中心になります」と朝子医師は言う。現在は関西医大枚方病院で手術を行っている症例の70%は喘息を合併した難治性の好酸球性副鼻腔炎である。朝子医師は日本アレルギー学会認定専門医・指導医でもあり、一般的な耳鼻科では鼻の機能についての評価のみに終止しがちであるが、下気道の評価も同時に行う事でより好酸球性副鼻腔炎の病態に合致した治療をおこなっている。耳鼻咽喉科と呼吸器内科のアレルギー専門医が同時に一人の患者さんを診察する、全国でも初めての試みである気道外来を開設している。また、日本鼻科学会副鼻腔炎手術技能機能評価委員会委員であり、副鼻腔炎内視鏡手術の術式再編成に関わっており、新しい手術分類の作成に関わっている。また一般的な鼻内内視鏡手術より専門性の高い前頭洞単洞化手術や鼻涙管手術、鼻副鼻腔腫瘍内視鏡手術、外鼻形成手術などにも積極的に取り組んでいる。 鼻副鼻腔腫瘍内視鏡手術の症例数が多く、特に内反性乳頭腫の経験数は日本でも有数である。
いまや国民病とも言える花粉症・アレルギー性鼻炎についても、ごく初期からレーザー手術を行っている。「下甲介粘膜焼灼術といい、日帰りで短時間で行える手術です。小学生程度から行うことができ、痛みや出血もほとんどありません。ハウスダストやダニの通年性アレルギーには80%程度、花粉症では70%程度の症例に、効果が認められています。基本的に週1回、3回連続での焼灼が必要です」(朝子医師)
一方で、アレルギーの根治をめざし、体質改善を目的に舌下免疫療法も開始している。特に難治症例に関しては入院手術を行っており、粘膜下下鼻甲介骨選択的後鼻神経合併切除術を考案、積極的におこなっており、レーザー手術などが無効な重症症例に対する治療成績も90%を超えている。

医師プロフィール

1986年4月 関西医科大学医学部医学科 入学
1992年3月 関西医科大学医学部医学科 卒業
1994年4月 関西医科大学大学院(博士課程)医学研究科〔博士課程〕入学
1998年3月 関西医科大学大学院(博士課程)医学研究科〔博士課程〕修了
2001年10月 ミシガン大学 Kresge Hearing Research Institute留学
2003年11月 University of Michigan Post-doctoral course終了
1992年6月~1993年2月 関西医科大学附属病院 研修医
1993年3月~1994年3月 関西医科大学附属洛西ニュータウン病院 有給研修医A
1994年4月~1995年3月 関西医科大学附属洛西ニュータウン病院 有給研究医員A
1995年4月~1995年12月 関西医科大学附属病院 無給研究医員
1996年1月~1996年4月 沖縄県立八重山病院 出向
1998年4月~2001年9月 関西医科大学附属洛西ニュータウン病院 助手 
2001年10月~2003年12月 ミシガン大学耳鼻咽喉科留学
2004年1月~2007年3月 関西医科大学附属男山病院 助手
2007年4月~2007年7月 関西医科大学附属枚方病院 助教 
2008年2月~2009年3月 関西医科大学附属枚方病院 病院講師
2009年4月~2014年3月 関西医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 講師
2014年4月~現在 関西医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 准教授
2016年 関西医科大学総合医療センター 耳鼻咽喉科・頭頸部外科診療部長 教授