未熟児網膜症〔みじゅくじもうまくしょう〕 家庭の医学

 網膜血管は在胎15週ころより発生しはじめ、40週ころに完成します。発育途上の未熟児では、急激な環境の変化によって血管先端部で異常な成長や増殖を起こし、進行すると網膜剥離(はくり)になります。
 出生体重1300g以下の児や、出生体重1800g以下で補助的に酸素を使った児は、眼底検査をおこなうことがすすめられます。多くは、自然によくなりますが、よくならない場合は、レーザーによる光凝固や網膜剥離に対する手術が必要なことがあります。

【参照】目の病気:未熟児網膜症

(執筆・監修:自治医科大学 名誉教授/茨城福祉医療センター 小児科 部長 市橋 光
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