月経周期とからだに与える影響

 月経周期の時期によって特異的な症状があらわれることがあります。生理的範囲内で心配ないことが多いですが、病気が潜んでいることもあります。

■月経時
 多くの女性が程度の差はありますが下腹痛、腰痛、頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、めまい、乳房(にゅうぼう)痛、胃痛、精神不穏(ふおん)感などの月経随伴症状をうったえます。痛みの症状が重症のため就労や日常生活が不可能となる場合には月経困難症と診断され、下痢、便秘やうつ、不眠などが重症な場合には月経前症候群または月経前不快気分障害と診断されます。こうした場合は、検査や治療を受ける必要があります。

■月経前
 月経の10日から数日前より下腹痛、腰痛、乳房痛、頭重(ずじゅう)感、精神不穏感、イライラ感、憂うつ感、浮腫(ふしゅ)、体重増加などの症状が出現し、月経開始とともにすみやかに消失することがあります。多くの場合生理的範囲内ですが、日常生活に支障をきたす場合には、その程度によって月経前症候群または月経前不快気分障害と診断されます。

■中間期
 排卵期に軽度の子宮出血がみられることがあり、中間期出血といわれています。出血の原因としては、排卵期のホルモン変動に伴って子宮内膜の一部が破綻(はたん)するためとする説がありますが、詳細は不明です。また、排卵直前には卵胞が大きく腫大するために下腹痛が出現することがあり、排卵痛と呼ばれています。排卵後は急速に痛みが消失します。これらは病的なものではありません。