癰、せつ〔よう、せつ〕 家庭の医学

 黄色ブドウ球菌などの細菌が毛穴につき、化膿したもので、うなじにできやすいのが特徴です。せつは1つの毛孔(もうこう)の化膿で、癰(よう)はいくつかの毛孔の周囲に化膿性病変ができたものです。
 癰は、赤くかたくはれ、うみをもち、痛みも強く、悪寒発熱をきたします。壮年以後の人や糖尿病の人に起こりやすく、抗菌薬や消炎酵素薬などによる治療が必要です。

【参照】皮膚の病気:せつ(フルンケル、面疔)

(執筆・監修:埼玉医科大学 名誉教授 中塚 貴志)
医師を探す