埋没耳〔まいぼつみみ〕 家庭の医学

 耳介の上部が皮下に埋もれた状態で、指でひっぱると耳介が出てきます。そのため、マスクや眼鏡の装着ができなくなります。耳介軟骨の一部が頭部にくっついているために起こる変形であり、耳介軟骨のかたちはほぼ正常です。


【治療】
 金属製ワイヤーなどを用いた矯正治療をおこなうことがありますが、原則的に保険適用外です。一般的に、生後6カ月以上になると効果が少なくなります。
 矯正治療ができない場合や幼児には、3歳ころに手術をおこないます。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)
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