その他の脂肪性肝疾患〔そのたのしぼうせいかんしっかん〕
飲酒量がエタノール換算で男性は30g以上60g未満、女性は20g以上50g未満で、5項目の代謝機能異常のうち、少なくとも1項目があてはまる脂肪性肝疾患が「代謝機能障害アルコール関連肝疾患(MetALD)」です。MASLDとアルコール関連肝疾患の両方に対する治療が必要となります。
MASLDと同様に飲酒量が少なく、代謝機能異常がみられないにもかかわらず、脂肪肝がみられる場合は「成因不明脂肪性肝疾患」と診断します。日本人には「やせ脂肪肝」が多いとされていますが、これらの患者さんがこれに相当します。
乳がんの抗悪性腫瘍薬などいくつかの薬物は脂肪肝の原因になります。また、C型肝炎やウィルソン病などの病気では、代謝機能障害がなく、飲酒をしていないにもかかわらず、脂肪肝はみられる場合があります。これらの脂肪肝は「特定成因脂肪性肝疾患」と呼んでいます。
MASLDと同様に飲酒量が少なく、代謝機能異常がみられないにもかかわらず、脂肪肝がみられる場合は「成因不明脂肪性肝疾患」と診断します。日本人には「やせ脂肪肝」が多いとされていますが、これらの患者さんがこれに相当します。
乳がんの抗悪性腫瘍薬などいくつかの薬物は脂肪肝の原因になります。また、C型肝炎やウィルソン病などの病気では、代謝機能障害がなく、飲酒をしていないにもかかわらず、脂肪肝はみられる場合があります。これらの脂肪肝は「特定成因脂肪性肝疾患」と呼んでいます。
(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔消化器内科・肝臓内科〕 持田 智)