血管性腫瘍〔けっかんせいしゅよう〕
■乳児血管腫(イチゴ状血管腫)
血管の内側を構成する内皮細胞が増殖する病変です。
生後1~4週に出現し、はじめは赤い小さな病変ですが、1歳ころまで増大します。その後、ほとんどの場合は5~7歳までに徐々に小さくなります。
眼の周囲にできると、眼が開かなくなり、視力の発達を障害することがあります。
【治療】
自然に小さくなるため、5~7歳まで経過をみます。眼の周囲にできたものや、外見を気にする場合は、1歳ころまでにレーザー治療をおこなうと効果的です。
最近では、狭心症や不整脈の治療薬(β受容体遮断薬)が血管腫の治療にも有効であることが実証され、2016年に日本でも保険適用となりました。
血管の内側を構成する内皮細胞が増殖する病変です。
生後1~4週に出現し、はじめは赤い小さな病変ですが、1歳ころまで増大します。その後、ほとんどの場合は5~7歳までに徐々に小さくなります。
眼の周囲にできると、眼が開かなくなり、視力の発達を障害することがあります。
【治療】
自然に小さくなるため、5~7歳まで経過をみます。眼の周囲にできたものや、外見を気にする場合は、1歳ころまでにレーザー治療をおこなうと効果的です。
最近では、狭心症や不整脈の治療薬(β受容体遮断薬)が血管腫の治療にも有効であることが実証され、2016年に日本でも保険適用となりました。
(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)