褥瘡〔じょくそう〕

 治療してもなかなか治らないような、皮膚や粘膜の欠損は難治性潰瘍と呼ばれています。代表的な疾患は褥瘡ですが、糖尿病動脈硬化、感染などが誘因となって起こる場合もあります。
 褥瘡は「床ずれ」ともいわれ、寝たきりの患者さんの臀部(でんぶ)、背部、大腿(だいたい)部などに多くみられます。また、車椅子を使用している場合は、坐骨部(ざこつぶ:臀部の下部)に褥瘡を生じることがあります。



 褥瘡は体重を支える部分に多く発生します。また、表面には死滅した組織である壊死組織(えしそしき)や細菌が付着しています。これらの要因によって、治癒がさまたげられています。

【治療】
 壊死組織や細菌感染など、治癒をさまたげる原因を取り除きながら、潰瘍の治療を進めていきます。まず、手術や軟膏などを用いて壊死組織を除去するのと同時に、抗生物質などによる治療をおこないます。潰瘍がきれいになった時点で、組織再生をうながす軟膏や皮弁(移植による治療)を用いて、潰瘍の再生治療をおこないます。
 患者さんの栄養状態がわるいことが多いため、食事療法をおこなうことも大切です。
 2010年に保険適用となった陰圧閉鎖療法により、難治性潰瘍の治療成績が向上しました。陰圧閉鎖療法とは、特殊な被覆材を創部に貼り付け、持続的に創部を吸引する治療法です。
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