全国健康保険協会は5日、中小企業の従業員らが加入する健康保険(協会けんぽ)の2023年度決算見込みが4662億円の黒字だったと発表した。黒字は14年連続。加入企業で働く被保険者の平均賃金が上昇し、保険料収入が伸びたことが要因。黒字幅は前年度より343億円増えた。
 ただ、「団塊の世代」が75歳以上になり後期高齢者医療制度に対する支援金の急増が今後見込まれることから、同協会は「財政状況は楽観できない」としている。 (C)時事通信社