自見英子消費者担当相は２６日の閣議後の記者会見で、小林製薬の「紅麹（べにこうじ）」配合サプリメントを巡る健康被害問題の調査報告書を受け、「食品を製造する企業として、食の安全確保といった基本的な知識、意識、ガバナンスが欠如していたと言わざるを得ない」と述べた。
　自見氏は、調査報告書で同社が健康被害情報の行政への報告を「因果関係が明確な場合に限ると解釈していた」と指摘されたことについて「独自の判断で報告に２カ月を要したのは誠に遺憾」と批判した。
　また健康被害報告が、同社と消費者庁の日程調整の結果、３月２２日午後にされたという報告書の記載について、「日程調整をした認識はなく、事実と異なり遺憾」と反論。同庁は電話連絡を受けた２１日中の報告を求めたが、同社が準備を理由に難しいと回答したという。　（Ｃ）時事通信社