医師や看護師ら約1100人の残業代を適正に支給していなかったとして、宮城県大崎市の「大崎市民病院」が、古川労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが5日、病院への取材で分かった。未払い額は計約10億5000万円に上り、同病院は計約2億3000万円を支払う一方、残る約8億円については経営状況が厳しいとして支払わない方針という。
市民病院によると昨年2月、時間外勤務手当について、労働基準法で定められた一部手当を算入せずに計算しているとして、同労基署から是正勧告を受けた。また、医師や看護師の時間外勤務時間の過少申告も判明。2020年3月までさかのぼった未払い分と、時間外勤務時間の不足分を合わせて支払うよう求められた。 (C)時事通信社
市民病院、残業代10億円未払い=一部手当を算入せず―宮城・大崎市
(2024/08/05 18:44)