医療・医薬・福祉

FRONTEO、新規性・ポテンシャルの高い標的遺伝子を紹介する「Novel Targets Library」を開設

株式会社FRONTEO
創薬可能性の高い標的遺伝子を可視化する新手法を活用、第1弾として「高血圧症」を公開

株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)は、FRONTEOの独自技術の紹介の一環として、新規性・ポテンシャルの高い標的遺伝子を紹介する「Novel Targets Library」を開設し、第1弾として「高血圧症」について新規標的遺伝子を公開したことをお知らせします。今後、順次疾患の追加を予定しています。


Novel Targets Libraryは、自社開発AI「KIBIT(キビット)」を用いて、疾患に関連する遺伝子を関連性と原因性に基づいてプロットし、創薬ターゲットとしてのポテンシャルの高い標的遺伝子を可視化する、新たに開発した解析手法を活用しています。本手法により、革新的なFirst in Classの創薬を目指す製薬企業を支援するAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」において、創薬ターゲット発見の確度と効率が一層向上することが期待されます。

Novel Targets Library https://lifescience.fronteo.com/ddaif-sp/novel-targets-library




KIBITは、独自の自然言語処理技術を用いて、PubMed*に収載された膨大な論文情報を解析し、疾患に関連する遺伝子を見つけ出すことができます。疾患との関連があるとされる遺伝子には、その疾患の発症の原因となる原因性遺伝子と、発症により影響を受ける応答性遺伝子とがあります。疾患との関連性が高く、同時に原因性の高い遺伝子は、治療効果の期待できる標的遺伝子だと言えます。KIBITで各遺伝子を解析し、疾患との関連性と原因性の両方のスコアが高い右上のエリア(下図参照)に含まれる遺伝子は、創薬ターゲットとしてのポテンシャルが高いと考えられます。
* 米国国立医学図書館の国立生物科学情報センターが運営する生物医学領域の論文データベース。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/



このエリアにプロットされた遺伝子の中には、PubMedで検索しても、現時点では疾患との関連性が報告された論文がない、もしくは極めてわずかな件数である標的遺伝子が含まれています。それらの遺伝子をスクリーニングすることで、未だ創薬研究者に知られていない、また通常のアプローチでは気づくことの困難な、新規性の高い標的遺伝子の発見が可能となります。

FRONTEOは、革新的な創薬を目指す製薬企業の支援を通して、医療の質と患者のQOL向上に貢献してまいります。


■Drug Discovery AI Factory について URL: https://lifescience.fronteo.com/
Drug Discovery AI Factory(以下 DDAIF)は、医薬品研究開発の仮説生成に特化したFRONTEOの自社開発AIを活用し、創薬の効率化・加速化・成功確率向上を支援するサービスです。医薬品研究開発における仮説は、標的分子と疾患との関連性に基づくメカニズムを予測し、開発の最上流である標的探索から臨床試験、上市までのさまざまなフェーズの中で極めて重要な役割を担うものの一つです。DDAIFでは、顧客のニーズに応じて、新規性の高い標的分子やバイオマーカーの探索・評価、メカニズム解明、適応症提案、シーズ評価をはじめとする、エビデンスに基づく仮説を生成・提案します。

■FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」を用いた多様なAIソリューションとサービスを提供するデータ解析企業です。「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」ことを理念とし、膨大な量のテキストデータや複雑なネットワークの中から意味のある重要な情報を抽出して、エキスパートの高度な判断を支援する自然言語処理ならびにネットワーク解析技術を強みとしています。リーガルテックAI、ビジネスインテリジェンス、ライフサイエンスAI、経済安全保障の各領域で事業を展開し、さまざまな企業の課題や社会課題の解決に貢献しています。2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金3,042,317千円(2023年3月31日時点)。

※FRONTEO、KIBIT、Drug Discovery AI FactoryはFRONTEOの日本における登録商標です。
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