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現代美術家 松山智一の作品を公開、共生社会を目指すイベント「かっこうの森 小さなアート展」

飛騨産業株式会社

20 Dollar Cold Cold Heart(2021年)/ 松山智一

 飛騨産業株式会社 (本社:岐阜県高山市 代表取締役社長:岡田明子/以下飛騨産業) は、地域の社会福祉の増進に貢献するため、社会福祉法人飛騨慈光会(本部:岐阜県高山市 理事長:宮川暁声/以下飛騨慈光会)が運営する障がい者支援施設「吉城山ゆり園」内の地域交流棟「かっこうの森」にて、アートを通して同施設と地域のコミュニケーションを深めることを目的に、現代美術家 松山智一氏の作品を公開するアートイベントに参画することとなりましたので、お知らせいたします。

アートの力で共生社会を育むアートイベント
 障がいの垣根を越えた交流を目指す「かっこうの森」において、世界で活躍するアーティストの作品に身近に触れることで、様々な人々とのコミュニケーションを深めることを目的としたイベントを開催します。同施設と飛騨産業は、誰もが個性と才能を生かして活躍できる共生社会を目指す上で、アートの力は大きいと考え本イベントに取り組むこととなりました。このような取り組みに、ニューヨークを拠点に活動し鮮やかな色彩と精緻な描線による絵画や大規模なパブリックアートプロジェクトも手がける岐阜県高山市出身の現代美術家・松山智一氏も賛同。期間中、2021年から2022年に制作された松山氏の版画作品3点を特別に展示し、原田正則氏による「ルピナス」をはじめ、飛騨慈光会施設利用者の作品と共に鑑賞いただけます。



ルピナス(2006年)/ 原田正則

 ヨーロッパの歴史的な工房で制作された松山氏の版画は、繊細なシルクスクリーンを何層にも重ねた上に、金箔や銀箔を載せて仕上げられており、松山氏による細部までの監修により鮮やかな色合いと細密な描写が忠実に再現されています。
 また、常設のHIDAの家具に加え、2020年に開催された神宮の杜 野外彫刻展にて松山氏と共演した彫刻家・三沢厚彦氏が手掛けた「森羅」のラウンジチェアも特別展示。お好きな椅子に座ってゆっくりとアートが楽しめます。



森羅(2021年)/ 三沢厚彦

 本展の開催にあたり、松山氏は「『かっこうの森 小さなアート展』のアートを通して施設と地域のコミュニケーションを育むという取り組みに共感し参加しました。私が生まれた飛騨で自身の作品が展示されることを嬉しく思います。作品を介して多くのコミュニケーションが生まれていくことを願っております。」とコメント。7月20日には地域の福祉とアートに関するトークイベントやワークショップも開催されます。


写真:Lisa Kato
松山 智一1976 年 岐阜県出身、ブルックリンを拠点に活動
上智大学卒業後 2002 年渡米。NY Pratt Instituteを首席で卒業。ペインティングを中心に彫刻やインスタレーションも手がける。作品には、東洋と西洋、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素が見られ、これは日本とアメリカの両国で育った松山自身の経験や情報化の中で移ろいゆく現代社会が反映されている。世界各地のギャラリー、美術館、大学施設等にて展覧会を多数開催。また、ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンフランシスコアジア美術館、クリスタル・ブリッジーズ・アメリカン・アート美術館、マイアミ・ペレス美術館、龍美術館、宝龍美術館、Microsoft コレクション、ドバイ首長国の王室コレクション等に作品が収蔵されている。2012 年から 2017年5月までの 5 年間、School of Visual Arts(SVA)の非常勤教授を勤めた。2020年、JR新宿駅 東口駅前広場のアートスペースを監修、中心に7mの巨大彫刻を制作する。2021年にはNHK「日曜美術館」で特集が組まれ、グローバルな活動と重層的な制作が高く評価される。現在はブルックリンにスタジオを構える。




地域交流棟「かっこうの森」開設の経緯と取り組み
 飛騨産業は2020年8月10日、創業100周年を迎えたことを記念し、会長の岡田贊三が後援会長を務める飛騨慈光会へ寄付を行う方針を決定。以後、各施設と協議のうえ、児童養護施設「夕陽ヶ丘」への家具の寄贈や、業務委託などの障がいのある方に寄り添う取り組みを段階的に推進してきました。障がい者支援施設「吉城山ゆり園」が2023年5月21日に開設した地域交流棟「かっこうの森」へ家具一式を寄贈、施設利用者をはじめ、ご家族、地域の皆様、観光客など、誰もが垣根なく集える場を目指してオープンしました。室内には、個性豊かなHIDAの木工家具をはじめ、施設利用者による絵画や工芸作品、両者の協業により製作された木工小物や陶製アロマディフューザーが並びます。

かっこうの森 外観

かっこうの森 入口

かっこうの森 室内の様子(常設時)

かっこうの森 小さなアート展
会期  :2024年7月20日(土)~ 8月20日(火)
休館日 :一部土曜・日曜・祝祭日・お盆(8月14日、15日)
開場時間:9:30~15:00
会場  :障がい者支援施設「吉城山ゆり園」地域交流棟「かっこうの森」
岐阜県高山市国府町宇津江440-1
入場料 :無料
共催  :障がい者支援施設「吉城山ゆり園」、飛騨産業株式会社
協力  :松山智一、KOTARO NUKAGA
後援  :大和リース株式会社、高山市
【予約制】トークイベント 第2回かっこうの森アカデミー「障がい者とアート~アートの可能性~」
日時  :2024年7月20日(土)9:30~11:30
登壇者 :廣瀬敦子、黒田貴大(高山山ゆり園)、野村隼人(吉城山ゆり園)、小平美緒(飛騨産業)、
進行・山平卓也(吉城山ゆり園)
【予約制】ワークショップ
日時  :2024年7月20日(土)13:30~15:45
内容  :ドライポイント版画 パスタマシンを使って彫刻凹版体験。ミニフレームに入れて完成です。
講師  :トザキケイコ

※それぞれご予約・詳細については障がい者支援施設「吉城山ゆり園」へお電話・メール・FAXにて
https://www.hida-jikoukai.or.jp/publics/index/49/

飛騨慈光会について
 飛騨慈光会は1956年9月、「目の前の困っている人の力になりたい」という地域住民の想いから生まれました。第一期には高山市仏教会が中心となり戦災孤児の収容を目的に養護施設「飛騨慈光園」(現 夕陽ヶ丘)を開設、第二期には知的障害児の入所施設がこの地にないことを知った婦人会が中心となり「山ゆり学園」を開設しました。以来、地域と共に「児童福祉」と「障がい者福祉」に真摯に取り組んでいます。
「吉城山ゆり園」は、1991年の開園以来「吉城山ゆり園は、働く施設」をコンセプトに、作業を中心とした取り組みを行っており、売上や作業量に応じて利用者の皆さんに工賃(給料)が支払われています。

障がい者支援施設「吉城山ゆり園」
所在地:岐阜県高山市国府町宇津江440-1 ※詳細は公式Webサイトをご覧ください。
定員 :施設入所支援40名、生活介護38名、就労継続支援B型22名、短期入所4名
URL :https://www.hida-jikoukai.or.jp/publics/index/49/
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