医療・医薬・福祉

U-Factor(R)液による治療薬開発を目指す株式会社U-Factorが東京慈恵会医科大学と共同研究契約を締結

株式会社U-Factor
~ALSおよびパーキンソン病に関する研究を実施~

乳歯由来歯髄幹細胞培養上清液「U-Factor(R)液」で、筋萎縮性側索硬化症(以下:ALS)やアルツハイマー型認知症などの難治性疾患の治療薬製剤化を目指している株式会社U-Factor(本社:東京都千代田区、代表取締役:井島英博、以下:当社)は、東京慈恵会医科大学(東京都港区、学長:松藤千弥、研究者:再生医学研究部 教授 岡野James洋尚)とALSおよびパーキンソン病を対象にした共同研究契約(以下:本研究)を、2024年7月22日に締結しました。

U-Factor(R)液で製剤化を目指す(株)U-Factor

ALSおよびパーキンソン病を対象にした共同研究を実施する東京慈恵会医科大学


1.背景
当社は、2020年3月から独自開発した培養上清液「U-Factor(R)液」を用いて、様々な外部研究機関と共同研究を実施してきています。2021年から国立研究開発法人産業総合技術研究所、2022年より慶應義塾大学医学部、2024年には東京女子医科大学とU-Factor(R)液を用いた共同研究を実施している中、東京慈恵会医科大学と、ALSおよびパーキンソン病を対象に、U-Factor(R)液の効果検証を行う共同研究を新たに開始することに致しました。

2.ALSとは
ALSは、運動ニューロンが選択的に障害される進行性の神経変性疾患であり、有病率は人口10万人あたり約6人と言われています。ALSは、徐々に筋力が低下することにより運動機能が低下し、最終的には呼吸筋を含む全身の筋肉が麻痺します。治療法は確立されておらず、病気の進行を遅らせる薬剤が一部で使用されているのみで、根治的な治療法の開発が急務となっています。

3.パーキンソン病とは
パーキンソン病は、中脳の黒質に存在するドーパミン神経細胞が徐々に減少することにより、運動機能が障害される慢性進行性の神経変性疾患です。有病率は65歳以上の人口の約1%とされています。症状としては、手足の震え、筋肉のこわばり、動作の遅れなどが挙げられます。症状の進行を完全に抑えることは難しく、治療法の改善と新たな治療法の開発が求められています。

本研究では、当社が開発したU-Factor(R)液を使用して、ALSおよびパーキンソン病の治療と進行の抑制に関する効果検証を行う予定です。

【当社独自の培養上清液「U-Factor(R)液」とは】
当社は、幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液を当社独自の技術を用いて精製を行い、純度の高い培養上清液をU-Factor(R)液 (登録番号:第6396893号)と名付けました。幹細胞より分泌された大量のサイトカイン(生理活性作用をもつタンパク質)を含んでおり、当社取締役であり名古屋大学大学院医学系研究科名誉教授の上田実らが、その有効性を発見しました(M Ueda, et al. Neurosci 2015)。当社でさらに改良を重ねて特殊な方法で精製したU-Factor(R)液には、安全性と有効性に関して非常に大きな可能性があると考えています。

当社独自の上清液「U-Factor(R)液」の精製工程


【株式会社U-Factor】
設立 :2020年3月
代表者:代表取締役社長 井島 英博
所在地:東京都千代田区麹町六番町7-11 ESCALIER六番町1階
URL :https://u-factor.com/
事業内容:U-Factor(R)液によるアルツハイマー型認知症などの難治性疾患を対象とした治療薬の製剤化を目指しています。世の中には有効な治療方法が確立されていない疾患が多数存在し、そのような疾患に対して、当社が開発したU-Factor(R)液を用いてアンメットメディカルニーズにこたえる新薬開発に取り組んでいます。

【東京慈恵会医科大学】
開設:1881年
学長:松藤 千弥
所在地 :東京都港区西新橋3-25-8
URL :https://www.jikei.ac.jp/university/ 
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