「デジタル及び非デジタルのトレーニング機器を活用した運動プログラム」を開発
エアデジタル株式会社
要介護高齢者の認知機能及び運動機能に効果的-官民4者連携で開発-
本プログラム「デジタル及び非デジタルのトレーニング機器を活用した運動プログラム」の流れ
埼玉県久喜市役所、エアデジタル株式会社及び株式会社安藤・間の3団体は、合同会社エルダリゾートの協力のもと、久喜市内のショッピングモール「アリオ鷲宮」において、要介護認定高齢者を対象に、「デジタル及び非デジタルのトレーニング機器を活用した運動プログラム」を開発しました。
この取り組みは、デジタルと非デジタルのトレーニング機器を活用したもので、要介護高齢者に向けて実証実験(反響調査)を実施したところ、身体機能および認知機能の維持と運動意欲の向上といった効果が見られたものです。
要介護認定の方でも歩く運動が必要な方は、トレーナーと手をつなぎながら、安全にデジタルスポーツを楽しみます。
本実証実験では、「準備運動(非デジタル)」「筋力トレーニング(非デジタル)」「デジタルスポーツ(デジタル)」の3種類のデイサービスプログラムを1回60分間、週に1~2回、最大6か月間(継続中)にわたり実施しました。
その結果、対象者である要介護認定高齢者について、身体機能および認知機能の維持と運動意欲の向上を確認しました。
このエビデンスは、要介護認定高齢者が運動を習慣化づけることでの身体および認知機能維持または改善に効果的な一助となることが期待されます。
座りながらの準備運動の実施(1)
※ 本件取組の詳細につきましては、以下のURLから資料(PDFファイル)をご覧下さい。
https://www.airdg.biz/FRAILTY/20241129_airdigital_healthbus.pdf
■実証実験の成果
~対象者(要介護認定高齢者)について、身体機能及び認知機能の維持傾向を確認~
この取り組みの成果は、デジタルと非デジタルのトレーニング機器を併用したプログラムが、高齢者の健康維持に有効であることを示しています。
特にデジタルスポーツは、認知機能の維持や改善だけでなく、運動意欲の向上につながる効果が見られました。
デジタルスポーツマシンは、1~3分程度の脳トレ/リアルスポーツを含むゲームシステムであり、体を動かしながらの対戦プレーや協力プレーができることから「リアルに身体を動かすeスポーツ」といった特徴があります。
大きな要素として、コミュニティの構築に寄与する点があげられます。
トレーナーや参加者同士がゲームを通じて会話しながら身体を動かすことで、仲間意識(コミュニティ構築)や競争意識、プレー(スポーツやゲームスコア、体を動かした)結果に対する自信や達成感、積極さが芽生え、モチベーションの向上にもつながっています。
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(1) 「大きい数字選び」
デジタルスポーツは認知症の進行防止に効果がある「eスポーツ」※と「運動」の両方の特徴を兼ね備える事から、認知症や寝たきりといったフレイル状態を予防する効果も期待されます。
非デジタルの準備運動や筋力トレーニングは、基礎的な体力の向上に良い影響があり、さらにデジタルスポーツ機器との組み合わせが、意欲や継続性、心身の健康維持の実践方法としての可能性を得ることができました。
※eスポーツは認知症の進行防止に効果的である旨多くの論文が発出されています。
実際に、デジタルスポーツマシンを体験した利用者のスコアも回を重ねるごとに向上しています。
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(2) 協力プレーで答えを教え合う参加者
■実証実験の概要
実施期間 :2024年6~10月(5か月)※現在も継続中
対象者年齢 :60~95歳
対象者の特徴:要介護認定高齢者
■実証実験参加希望者の推移
2024年5月プログラム開始当初は、客観的にも実績的にも、ほぼ言われるがままにプログラムに参加する方が多い印象であった。
7、8月頃から徐々にプログラムに対するポジティブな反響が増え、ゲーム利用時の参加姿勢に変化がみられた。
9月にかけては週1回利用だった人が、週2回利用への変更が急に増え、平日の参加パーティー母数が増えた。
11月に至っても、利用登録者数、平日参加数は順調に増え続けている状況にある。
■被験者の声
その1:70代女性/利用者/「週2回外出することがとても楽しみになりました」
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(3) 「時間当てクイズ」
- 運転免許を返納してから自宅にこもりがちになってしまい体の動きも鈍くなってきたことから、お買い物と運動ができるデイサービスに通うことにしました。
- マシンを使ったりゲームをしたりとても楽しいです。
- 特にゲームは友達と笑いながら楽しんでいます。おかげさまでショッピングモールを歩いていても疲れなくなりましたし、お買い物中も買い忘れが減ったように感じます。
- 週2回買い物ができるなんて夢にも思いませんでした。
その2:90代男性/利用者/「ゴルフ場でもう一度大好きなゴルフをするのが目標です」
デジタルスポーツのシミュレーションゴルフ「MYPRO(マイプロ)」を提供中
- 妻がショッピングセンター内にあるデイサービスに通うことになったので一緒に行くことにしました。
- 趣味のゴルフをショッピングセンター内で出来ると思わなかったのでとてもうれしいです。足腰を鍛えてゴルフ場に行くことが目標になりました。
- 家に帰ってからも今日はこれ買った、今度はあれもやってみたいなど会話も増えてとても満足しています。
※以上より、利用者のウェルビーイングにも寄与していることが分かります。
その3:合同会社エルダリゾート(パートナー企業) 代表社員 太田貴之
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(4) 重複するカードを当てる「スピードカード」
当社では、買い物に行きたくても行けない、この悩みをお持ちの方々をショッピングモールにお車でお連れし、お買い物の前に、今回の取り組みにご参加いただいているのですが、運動やゲームを繰り返す事が、お体にも心の面でも、こんなにも活力を与えられるものだったのかと驚いています。
人との会話が増え、想像以上に頑張って運動する姿に驚きもありますが、利用者の数もスタート時より3倍に増え、未だ増え続けていることから、本取組みの効果を改めて実感している次第です。
■取組みの統計
【資料1】感想結果からテキストマイニングを実施
Pythonにて形態素解析(Janome)後、Counterクラスにて全体の感想からポジティブな心理的変化を示すキーワード(例:「楽しい」「うれしい」「積極的」など)および身体的改善を示すキーワード(例:「痛み」「筋肉」「運動」など)を設定し、キーワードをカウント(キーワードの出現1回で1加算し、上限値5で設定)し集計しました。
※身体改善度は参加者の雑感から抽出しており、医学的見地のものではないものの、実際に、移動を車いすに頼っていた利用者について、本プログラム実施後は5名の利用者が車いすを使わずに長時間移動ができるようになりました。
【資料2】参加者アンケート結果
最初は運動することに後ろ向きだった利用者が、本プログラムの導入後、月を追うごとに意欲が向上していったことがうかがえます。
【資料3】デジタルスポーツマシンで実際に利用者がプレーしたゲームの一例
■今後の展望
私たちは地域社会における高齢者の健康維持に貢献し、持続可能な社会の実現を引き続き目指してまいります。
この取り組みを継続しつつ、今回の実証実験の成果をもとに、より効果的なフレイル予防プログラム(※)の実施や、さらなる展開可能なビジネスモデル開発を進め、社会実装に邁進してまいります。
(※)フレイル:健常から要介護へ移行する中間の段階と言われ、加齢により生じやすい衰えのことです。身体的要素(筋力低下等)、精神的・心理的要素(認知症やうつ等)、社会的要素(独居や経済的困窮等)で構成されており、これらを予防するプログラムが近年注目されています。
要介護高齢者のトレーニング機器を使った運動(1)
※ 本件取組の詳細につきましては、以下のURLから資料(PDFファイル)をご覧下さい。
https://www.airdg.biz/FRAILTY/20241129_airdigital_healthbus.pdf
d50507-67-9e50b690663c90e0f921295d9c434452.pdf問合せ先
エアデジタル株式会社
担当 前田
電話 03-6555-2021
メール info@airdg.biz
久喜市役所スポーツ振興課
担当 金澤
電話 0480-22-1111
企業プレスリリース詳細へ
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要介護高齢者の認知機能及び運動機能に効果的-官民4者連携で開発-
本プログラム「デジタル及び非デジタルのトレーニング機器を活用した運動プログラム」の流れ
埼玉県久喜市役所、エアデジタル株式会社及び株式会社安藤・間の3団体は、合同会社エルダリゾートの協力のもと、久喜市内のショッピングモール「アリオ鷲宮」において、要介護認定高齢者を対象に、「デジタル及び非デジタルのトレーニング機器を活用した運動プログラム」を開発しました。
この取り組みは、デジタルと非デジタルのトレーニング機器を活用したもので、要介護高齢者に向けて実証実験(反響調査)を実施したところ、身体機能および認知機能の維持と運動意欲の向上といった効果が見られたものです。
要介護認定の方でも歩く運動が必要な方は、トレーナーと手をつなぎながら、安全にデジタルスポーツを楽しみます。
本実証実験では、「準備運動(非デジタル)」「筋力トレーニング(非デジタル)」「デジタルスポーツ(デジタル)」の3種類のデイサービスプログラムを1回60分間、週に1~2回、最大6か月間(継続中)にわたり実施しました。
その結果、対象者である要介護認定高齢者について、身体機能および認知機能の維持と運動意欲の向上を確認しました。
このエビデンスは、要介護認定高齢者が運動を習慣化づけることでの身体および認知機能維持または改善に効果的な一助となることが期待されます。
座りながらの準備運動の実施(1)
※ 本件取組の詳細につきましては、以下のURLから資料(PDFファイル)をご覧下さい。
https://www.airdg.biz/FRAILTY/20241129_airdigital_healthbus.pdf
■実証実験の成果
~対象者(要介護認定高齢者)について、身体機能及び認知機能の維持傾向を確認~
この取り組みの成果は、デジタルと非デジタルのトレーニング機器を併用したプログラムが、高齢者の健康維持に有効であることを示しています。
特にデジタルスポーツは、認知機能の維持や改善だけでなく、運動意欲の向上につながる効果が見られました。
デジタルスポーツマシンは、1~3分程度の脳トレ/リアルスポーツを含むゲームシステムであり、体を動かしながらの対戦プレーや協力プレーができることから「リアルに身体を動かすeスポーツ」といった特徴があります。
大きな要素として、コミュニティの構築に寄与する点があげられます。
トレーナーや参加者同士がゲームを通じて会話しながら身体を動かすことで、仲間意識(コミュニティ構築)や競争意識、プレー(スポーツやゲームスコア、体を動かした)結果に対する自信や達成感、積極さが芽生え、モチベーションの向上にもつながっています。
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(1) 「大きい数字選び」
デジタルスポーツは認知症の進行防止に効果がある「eスポーツ」※と「運動」の両方の特徴を兼ね備える事から、認知症や寝たきりといったフレイル状態を予防する効果も期待されます。
非デジタルの準備運動や筋力トレーニングは、基礎的な体力の向上に良い影響があり、さらにデジタルスポーツ機器との組み合わせが、意欲や継続性、心身の健康維持の実践方法としての可能性を得ることができました。
※eスポーツは認知症の進行防止に効果的である旨多くの論文が発出されています。
実際に、デジタルスポーツマシンを体験した利用者のスコアも回を重ねるごとに向上しています。
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(2) 協力プレーで答えを教え合う参加者
■実証実験の概要
実施期間 :2024年6~10月(5か月)※現在も継続中
対象者年齢 :60~95歳
対象者の特徴:要介護認定高齢者
■実証実験参加希望者の推移
2024年5月プログラム開始当初は、客観的にも実績的にも、ほぼ言われるがままにプログラムに参加する方が多い印象であった。
7、8月頃から徐々にプログラムに対するポジティブな反響が増え、ゲーム利用時の参加姿勢に変化がみられた。
9月にかけては週1回利用だった人が、週2回利用への変更が急に増え、平日の参加パーティー母数が増えた。
11月に至っても、利用登録者数、平日参加数は順調に増え続けている状況にある。
■被験者の声
その1:70代女性/利用者/「週2回外出することがとても楽しみになりました」
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(3) 「時間当てクイズ」
- 運転免許を返納してから自宅にこもりがちになってしまい体の動きも鈍くなってきたことから、お買い物と運動ができるデイサービスに通うことにしました。
- マシンを使ったりゲームをしたりとても楽しいです。
- 特にゲームは友達と笑いながら楽しんでいます。おかげさまでショッピングモールを歩いていても疲れなくなりましたし、お買い物中も買い忘れが減ったように感じます。
- 週2回買い物ができるなんて夢にも思いませんでした。
その2:90代男性/利用者/「ゴルフ場でもう一度大好きなゴルフをするのが目標です」
デジタルスポーツのシミュレーションゴルフ「MYPRO(マイプロ)」を提供中
- 妻がショッピングセンター内にあるデイサービスに通うことになったので一緒に行くことにしました。
- 趣味のゴルフをショッピングセンター内で出来ると思わなかったのでとてもうれしいです。足腰を鍛えてゴルフ場に行くことが目標になりました。
- 家に帰ってからも今日はこれ買った、今度はあれもやってみたいなど会話も増えてとても満足しています。
※以上より、利用者のウェルビーイングにも寄与していることが分かります。
その3:合同会社エルダリゾート(パートナー企業) 代表社員 太田貴之
座りながらの足を使ったデジタル脳トレ運動(4) 重複するカードを当てる「スピードカード」
当社では、買い物に行きたくても行けない、この悩みをお持ちの方々をショッピングモールにお車でお連れし、お買い物の前に、今回の取り組みにご参加いただいているのですが、運動やゲームを繰り返す事が、お体にも心の面でも、こんなにも活力を与えられるものだったのかと驚いています。
人との会話が増え、想像以上に頑張って運動する姿に驚きもありますが、利用者の数もスタート時より3倍に増え、未だ増え続けていることから、本取組みの効果を改めて実感している次第です。
■取組みの統計
【資料1】感想結果からテキストマイニングを実施
Pythonにて形態素解析(Janome)後、Counterクラスにて全体の感想からポジティブな心理的変化を示すキーワード(例:「楽しい」「うれしい」「積極的」など)および身体的改善を示すキーワード(例:「痛み」「筋肉」「運動」など)を設定し、キーワードをカウント(キーワードの出現1回で1加算し、上限値5で設定)し集計しました。
※身体改善度は参加者の雑感から抽出しており、医学的見地のものではないものの、実際に、移動を車いすに頼っていた利用者について、本プログラム実施後は5名の利用者が車いすを使わずに長時間移動ができるようになりました。
【資料2】参加者アンケート結果
最初は運動することに後ろ向きだった利用者が、本プログラムの導入後、月を追うごとに意欲が向上していったことがうかがえます。
【資料3】デジタルスポーツマシンで実際に利用者がプレーしたゲームの一例
■今後の展望
私たちは地域社会における高齢者の健康維持に貢献し、持続可能な社会の実現を引き続き目指してまいります。
この取り組みを継続しつつ、今回の実証実験の成果をもとに、より効果的なフレイル予防プログラム(※)の実施や、さらなる展開可能なビジネスモデル開発を進め、社会実装に邁進してまいります。
(※)フレイル:健常から要介護へ移行する中間の段階と言われ、加齢により生じやすい衰えのことです。身体的要素(筋力低下等)、精神的・心理的要素(認知症やうつ等)、社会的要素(独居や経済的困窮等)で構成されており、これらを予防するプログラムが近年注目されています。
要介護高齢者のトレーニング機器を使った運動(1)
※ 本件取組の詳細につきましては、以下のURLから資料(PDFファイル)をご覧下さい。
https://www.airdg.biz/FRAILTY/20241129_airdigital_healthbus.pdf
d50507-67-9e50b690663c90e0f921295d9c434452.pdf問合せ先
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担当 前田
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(2024/12/12 15:00)
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