治療・予防

夜寝ても日中眠い―特発性過眠症
睡眠の基本は7時間以上

 日中の耐えがたい眠気は、特発性過眠症という病気のせいかもしれない。仕事中に寝入ってしまうこともあるため、周囲からの冷たい視線に悩み、傷つきながら生活している患者も少なくない。運転中に突然襲ってくる眠気で交通事故が引き起こされるケースもあるという。新橋スリープ・メンタルクリニック(東京都港区)の佐藤幹院長に話を聞いた。

昼間の強い眠気は、特発性過眠症という病気の可能性も

 ▽寝だめは無効

 日中の眠気の原因はさまざまだ。日中の眠気を訴え、同クリニックを受診する患者には、「まずは1カ月間、睡眠時間をしっかりと確保し、それを記録してもらいます」と佐藤院長。夜間の睡眠時間は40代までは7時間以上、50代以上でも6時間半は必要で、週末の「寝だめ」も日中の眠気解消には効果がない。それを下回る場合は、睡眠不足が眠気の原因であることが多いという。

 夜間十分に規則的な睡眠を取っているのに、3カ月以上ほぼ毎日、日中に強い眠気に襲われる状態が続くと「過眠症」の疑いがある。その一つであるナルコレプシーとの違いについて、佐藤院長は「夢を見ているときの脳波であるREM睡眠に寝入りばなに移行しやすいのがナルコレプシーの特徴です。一方、特発性過眠症の典型例は、10時間以上続けて睡眠を取っても寝起きが悪いなどの特徴があります。今のところ、原因は分かっていません」と説明する。

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