過眠症〔かみんしょう〕

 日中の眠気が強い状態で、夜間の睡眠の状態がわるいことがよくあります。

■ナルコレプシー
 居眠り病ともいわれます。日中の強い眠気(睡眠発作)、びっくりしたときなどに全身の力が抜けてしまう(情動脱力発作)、寝つこうとするときに幻を見たり金縛りにあったりする(入眠時幻覚、睡眠まひ)という特徴的な症状があります。睡眠発作は当人も気づかないほどの短時間のこともあります。脳波や血液検査により診断を確かめます。
 けっして多い病気ではありませんが、よく寝るとか怠けているといった偏見の目でみられることがあるので注意が必要です。
 治療は精神刺激薬や抗うつ薬による薬物療法をおこないます。

■周期性傾眠症
 若い男性に多くみられ、クライネ・レビン症候群とも呼ばれます。強い眠気が周期的に襲ってきます。数日間はもうろうとした状態で過ごし、その間は過食になることが多いようです。また気分が落ち込んだりする状態になることもあります。治療では薬物療法が適応され、カルバマゼピンなどが使われます。

■睡眠時無呼吸症候群
 中年以降に多い病気でピックウィック症候群と呼ばれることもあります。睡眠中大きないびきをかき、短時間の無呼吸が数多くみられます。また不眠の自覚と日中の眠気
が強く出ます。また肥満者に多いのも特徴的です。睡眠時無呼吸症候群には2つの種類があり、気道(咽頭〈いんとう〉など空気が通る道)が狭くなっている閉塞性と、そのような狭窄(きょうさく)はない中枢性があります。診断は、睡眠ポリグラフ(脳波、眼球運動、筋電図、呼吸曲線などを同時に測定する)と耳鼻科診察により決まります。
 治療は、まず体重減少を試みます。夜間の無呼吸が頻発し、血中酸素濃度の低下が深刻な場合は、持続性陽圧呼吸法が用いられます。さらに気道の狭窄がある場合には手術の適応になります。閉塞型睡眠時無呼吸症候群睡眠時無呼吸症候群
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