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熱帯医学を通じて国内外で交流深める
順天堂の医学生団体「熱帯医学研究会」

 熱帯医学とは、三大感染症と呼ばれるHIV、結核、マラリアに加え、熱帯でよくみられるハンセン病などの疾患に関する学問と医療だ。順天堂大学熱帯医学研究会(熱医研)は、その学習と国際協力に半世紀余り取り組んできた歴史を持つ医学生団体で、約40人のメンバーがいる。

 医学部6年生の藤川勝平さん、4年生の飯嶋俊也さん、板垣奈恵さん、武田りほさんに、熱医研の歴史や現在の活動について聞いた。(聞き手・文 医療ライター・稲垣麻里子)

 ◇半世紀余の歴史、タイやシンガポールで研修

 順天堂大学熱帯医学研究会
 ―熱医研はいつごろから活動しているのでしょうか。

 飯嶋さん 1960(昭和35)年、第2代学長でもある有山登先生の時代に、当時の5、6年生が「海外で活動できる学生団体をつくりたい」と先生方に相談したのがきっかけだと聞いています。

 戦時中に軍医として中国や南方に赴いていた先生方からも、「これからの医学生には、どんどん国際協力に関わってもらいたい」という強い後押しがありました。

 ―どのような活動をされていますか。

 板垣さん 熱医研は三つのビジョンの下で活動しています。一つ目のビジョンは「Creating Ties(絆をつくろう)」で、国内外の医学生との交流を進めています。

 毎年3月に国外研修としてシンガポールとタイに行きます。その時の研修先の学生を5月に順天堂大学に招いて、講義の受講や病院の見学をしてもらったり、一緒に観光に行ったりします。

 藤川さん
 また、インドネシアの国立大学や中国の北京大学の医学生との間でも、互いに活動報告をし合ったり、順天堂大学の講義を受けてもらったりしています。

 ―海外研修のような活動もすべて学生だけで行っているのですか。

 藤川さん はい。基本的には代々、学生主体で活動してきています。ただ、学内に順天堂大学国際交流センター(JUIC)という学生の国際交流を支援する組織があり、海外研修の受け入れ先での煩雑な手続きや予算面で相談に乗ってもらっています。

 私たちが組んだ研修計画が実現できるよう、JUICは、大学と熱医研の架け橋的な役割を果たしています。

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