治療・予防

憧れのトーシューズ、無理は禁物 =足や股関節に痛み―バレエ障害

 トーシューズを履いて優雅に舞うクラシックバレエで起こる足の障害は、一般的なスポーツやダンスで起こるものとは違う特徴がある。年間100人以上の新規患者が受診する「バレエ外来」を受け持つ、永寿総合病院(東京都台東区)整形外科の平石英一主任部長は「子どもから大人までバレエはとても人気ですが、足の筋肉が鍛えられるまでは、決して無理な動きをしてはいけません」と呼び掛ける。

 ◇足首と股関節に障害

 バレエはトーシューズを履き、爪先だけで立ってジャンプするほか、股関節を180度近く開くポジションを取ることもあり、独特な動きが必要だ。そのため「バレエ障害」の85%は足首や足、股関節など、下肢に起こるという。特に多いのは同じ部位に繰り返し力が加わることで起こる「疲労骨折」や足首を伸ばすと、かかと側にある三角骨が当たって痛くなる「三角骨障害」だ。

 平石主任部長は「足の甲が痛くなる『第2中足骨基部疲労骨折』は女性クラシックバレエダンサーに特有で、関節の中にまで骨折線と呼ばれるひびが入り、治りにくいのが特徴です。ジャンプの衝撃で起こる、すねの疲労骨折も目立ちます」と説明する。

 三角骨障害は足の親指を曲げるけんも同時に傷めていることが多く、手術でも完全に治らないこともあるという。「中年以降に多い手指の使い過ぎによるバネ指が、10歳くらいの子の足の指に起こることもあります」と平石主任部長。「成長期の子どもに無理は禁物です。バレエの先生とよく相談し、最初から過度な動作をしないことです」と注意を促す。

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