子どもの偏食、どうしたら?
無理強いず、抵抗和らげる
◇与える側も工夫を
気を付けたいのは、苦手なものを無理強いしてしまうこと。子どもが食べ物をどうしても飲み込めず、口の中に大量にため込んでしまうことはよくあるが、こういった経験が続くと、偏食にますます拍車を掛けてしまう。
「大切なのは、いかに食べ物への『嫌な記憶』を定着させないか。それには与える側にも工夫が必要。野菜が駄目なら、気にならないよう細かく刻んで料理に入れ込むなど、抵抗を和らげることも大切です」と川上院長は話す。
何より優先したいのは、規則正しい食事をいかに習慣付けるか。明け方の添い乳、大量の間食などは、食事時に食欲が湧かない一因になる。「中途半端な時間には食べない」というルール付けは徹底したい。
「ちゃんとおなかがすいていれば、子どもも食事が待ち遠しくなります。そして一口でも苦手なものを口にできたら、たくさん褒めてあげましょう。食事そのものが楽しくなれば、偏食を改善する助けにもなるはずです」(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/04/29 14:03)