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年末年始の帰省は可能?
~感染症に詳しい濱田教授に聞く~

 2021年末、新型コロナウイルスの流行は収束したかに見られてきた。しかし、新しい変異株・オミクロンが出現し、世界各地で患者数が急増。東京の感染者数も低水準ながら、じわじわと再増加している。年末年始の帰省は可能か。感染症や渡航者医療に詳しい東京医科大学病院(東京都新宿区)の濱田篤郎特任教授に聞いた。

JR博多駅の新幹線改札口=2021年1月3日

 「欧米と同様、デルタ株で第6波と言える流行が始まり、その患者が急激にオミクロン株に入れ替わっていくことが予想される。検疫で流入を防いできたが、もう限界が近いことは、市中感染が起きていることからも明らかだ」と、濱田教授は解説する。

 オミクロン株については、「感染力が非常に強く、ワクチンによる発症予防効果も小さくなっている。感染しても重症化に至らない確率も高いようだが、患者数が増えれば、一定の確率で重症化する。医療側の負担は大きい」と説明する。ワクチンの3回目接種が急がれるが、「せめて患者を診る医療関係者と重症化しやすい持病を持つ人たちだけでも、1月までに接種を終えておきたい。それまで流行拡大を遅らせられるか否かが勝負」と話す。

濱田篤郎特任教授

 濱田教授は年末年始の帰省について、「患者数の急増やオミクロン株の市中感染の拡大が報じられたら、長距離の移動が必要な帰省や里帰りは中止できるくらい、弾力的な予定にしておくことが望ましいでしょう」と忠告する。

 その場合も帰省する側と受け入れる側の双方で、ワクチンの接種と検査確認が必要だ。面会や会食の参加者を少なくした上で、短時間で終える工夫も要る。宿泊も、親族らとの接触時間を抑制するため、ホテルや旅館を使うことが望ましいという。

 「可能な限り手指消毒やマスクの着用などの感染対策も忘れないこと。不自由だと思うが、2年ぶりに家族や親族には会えるところまでは来ている。ここが我慢のしどころ」と強調する。新年会は「どうしても集まる人が増え、接触時間も長くなってしまう。もう1年は我慢して、参加しない方が安全でしょう」と付け加えた。(了)

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