治療・予防

高齢者の病気のサインとは=気を付けたい症状と注意点

 ◇周囲の気付きも大切

 高齢者の場合は、症状自体が分かりにくい点にも注意が必要だ。一般に、高齢になると体温が下がる傾向があり、平熱が35度台という人も珍しくない。本人が「熱っぽい」と感じていたら、体温が37度を超えていなくても発熱の可能性がある。

 「熱が出ると、体が体温を下げようとして夜に相当な量の汗をかきます。寝汗を多くかいていたら発熱のサインです」と松村教授は説明する。

 もう一つ気を付けたいのは、本人が体調の変化に気付いていない場合があること。自覚症状が無い、あるいは自覚していても認知症などの影響で伝えられないケースも少なくないため、周囲の気付きが重要になる。

 「本人が何も言わなくても、何となく元気が無かったり、食欲が落ちたりしている場合には、何かしら不調を来している恐れがあります。周囲の直感は意外に正確。『おかしい』と感じたら迷わずかかりつけ医に相談しましょう」(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)


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