「酒さ」の意外な治療法=口腔ケアで症状を緩和
◇入念な口腔ケアを
同クリニックでは、ベーチェット病の患者と同様、酒さの患者にも口腔ケアの徹底とともに、治療薬による白血球の活性化の抑制を図っている。その結果、高い確率で酒さの症状が緩和、軽減されているという。
「酒さの原因が100%口腔内にあるとは言い切れませんが、歯周病などにより口腔内の衛生状態が悪いままでは治りません。25歳以上で、頬が赤くなるなどの症状が出始めたら、まず口の中に問題がないか疑ってください。口の中をきれいにすることで、皮膚科を受診しなくても症状が治まるかもしれません。親知らずの抜歯も重要です」と鈴木院長。
口腔ケアは、丁寧に歯を磨くだけでは足りない。特に酒さの場合は、口腔内の衛生状態をハイレベルに保つ必要があり、少なくとも3カ月に1度は歯科医を受診し、歯石の除去や歯面クリーニングなどを行うことが望ましいという。
酒さは発症から年数が経過し、毛細血管拡張などの後期の症状に至ると治療が困難になるため、早めの対処を心掛けたい。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/01/11 15:32)