Dr.純子のメディカルサロン

多彩な分野で活躍 ラスカウスキーさんに聞く


  ラスカウスキー なぜ通訳ではないか、というと、行き違っている会話をそのまま訳しても意味がないと思ったからです。きっと私は超訳をしていたのでしょうね。このおかげで、その時に一緒にお仕事した方たちとは、数十年たった今でも、お会いしたり、たまに仕事を一緒にさせていただいたりしています。

 では情報セキュリティーは、というと、これは私がプロフェッショナルとして大学でも専攻し、長年の経験を基にコンサルタントをしています。

 私はプログラミングなども好きです。なぜかと言うと、プログラムは物作りに等しく、没頭することができて、出来上がった成果物を見ると、とても達成感を感じる作業だからです。

 話を戻しますが、情報セキュリティーにはとても専門性を必要とする内容もありますが、一般の企業が必要とする内容は、いわゆるロケット博士でなくても分かるものです。今ではそれほどでもないのですが、ひと昔前は、情報セキュリティーの人間の会話を聞いたら、きっとちんぷんかんぷんで、普通の人だったら、会話に入ろうとは思わなかったと思います。

 これは、内容が分かりにくいのではなく、会話の用語、専門家の雰囲気などが壁になっている部分が多かったからです。私としては、専門家が自分達の立場を守っている部分が強く見えたので、情報セキュリティーを学びたい人には分かりやすく、普通の概念として、一般的な言葉を使って説明することにしています。

 じゃ、誰でも分かるのか、というと違いますが、ロケット博士じゃなくても理解できる内容だということです。この「分かりやすさを追求する」のは、情報セキュリティーだけでなく、グローバルビジネスのワークショップなど、私が行う全てのセミナーに共通していることです。やっぱりコミュニケーションなのです。

 さらに情報系のお仕事をしていると、ロジカルな考え方が身につきます。NLP的には、相手がロジカルであればロジックで話を組み立て、感性的であれば感性で話を組み立てるスキルを学びます。そういう意味でも、畑違いの分野に興味を持つことは、脳の活性化につながるように思いますし、コミュニケーションのスキルも磨かれます。

犬のトレーナー資格も

 ラスカウスキー 畑違いというと、去年と今年、3カ月ほど普通の仕事を休み、米国で5本の指に入るであろう犬のトレーナーの下で、犬のトレーニング方法を学んできました。内容は毎日が目からうろこ状態でした。人間とのコミュニケーションは犬とはもちろん違いますが、ただ、共通の部分も「これほどあるのか」とびっくりするほどありました。

 犬のトレーナー資格を取得
 なぜ、そもそも犬のトレーナーの教育を受けたのかというのは、ロジカルに検討したわけではなく、私のどこかで「これを学びたい」という気持ちが湧いてきて、1年くらい後に実行しました。振り返ってみると、私のわんこたちとコミュニケーションが取りたい、という思いがきっとあったのだと思います。グーグルが現在、犬と会話できる機械を開発しているということなので、そのときをとっても楽しみにしています。



メディカルサロン