Dr.純子のメディカルサロン

多彩な分野で活躍 ラスカウスキーさんに聞く

What doesn’t kill me makes me stronger.

 海原 私が忘れられないのはハーバードで結構苦労している時、テルミさんから“What doesn’t kill me makes me stronger”という言葉を教えてもらったことです。「私を殺さないことは私を強くする」。なるほどと思いました。苦労が自分を強くするということでしょうか。元気が出る言葉です。


 ラスカウスキー 私もストレスを感じると頭が冴えてくるような気がして、次から次へとアイデアが出てきて、どんどんと行動につなげていきます。この行動は「Next Smallest Step:次の小さな一歩」といいます。あまり大きなことを一気にやろうとすると、圧倒されて立ちすくんでしまったり、空回りしたりするので、目指す方向は同じでも、できるだけワクワク感が感じられる小さなステップに分けて行動するようにしています。このスキルはNLPで学びました。

 このような会話をさせていただいて、つくづく思うのですが、私にレジリエンスがあるとすれば、それは母のおかげだと思います。母は第2次世界大戦を幼い時に経験して、とても大変だったと思います。そして、その時代ではよしとはされていない外国人との結婚、英語が苦手にもかかわらず、米国で家庭を維持した、とても強い人でした。

 その母は、私が小さな時からオルガン教室に通わせて「オルガンが弾ければ幼稚園の先生になれるからね」とよく言っていました。そういう意味では母は私に小さな頃から自立する心を養ってくれたのだと思います。純子さんにも、この機会をいただいて感謝しています。


 海原 こちらこそ、ありがとうございました。またハワイでお会いしましょう。
 

                            (文 海原純子)


 テルミ・ラスカウスキー(Terumi Laskowsky)
 元米陸軍大尉。米ペンシルベニア大学ウォートン校でMBA取得。ゴールドマンサックス証券、スイス銀行などでIT部門に属し、システムアナリストから部門長などを歴任、シマンテック社では執行役員兼コンサルティング本部長を務めた。テンプル大学日本校客員講師のほか、日系・外資系企業向けにコーチング、リーダーシップ、マネジメント、戦略などの研修実績多数。在日米国大使館でも勤務した。英語・日本語ともにネイティブスピーカー。現在はパスファインダーズ・ジャパン代表取締役社長。



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