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手足が震える、動きが鈍くなる、歩行が遅くなる、バランスが悪くなるといった症状が表れるパーキンソン病。原因不明の難病だが、服用している薬の副作用でパーキンソン病と同じような症状が表れることがある。東京逓信病院(東京都千代田区)の椎尾康部長に話を聞いた。
薬を処方した主治医に相談を
▽速い症状進行
パーキンソン病とよく似た神経症状を示す状態を「パーキンソニズム」と言う。パーキンソン病は、脳内で放出される神経伝達物質のドーパミンが不足することで症状が表れる。一方、薬の副作用でドーパミンの働きが低下し、似たような症状が表れるのが「薬剤性パーキンソニズム」だ。
椎尾部長は「精神病や認知症などの治療薬にはパーキンソニズムを引き起こしやすいものがあります。それらの薬を服用して症状が表れると、副作用が疑われます。パーキンソン病が年単位でゆっくり症状が進行するのに対し、薬剤性パーキンソニズムは週・月単位の速いスピードで進んでいきます」と説明する。
筋肉のこわばりが左右に表れ、早い段階から歩行障害や上半身が前に傾く姿勢異常が見られる。一方、じっとしているとき手足が震える「安静時振戦」はあまり見られない。こうした特徴もパーキンソン病との違いだ。
▽まず主治医に相談
薬にはメリットとデメリットがある。薬を中止すれば副作用は治まるものの、有効な作用は得られなくなる。「例えば、精神科の薬を飲んでいる方にとっては精神症状が落ち着いていることも大事です。パーキンソニズムが出たからといって、必ずしも薬を中止する必要はありません。薬の量を減らす、同じような作用を持つ別の薬に変更するなど、薬のメリットとデメリットのバランスを考えることが重要です」
薬の副作用の表れ方は人によって異なり、同じ薬でも副作用がほとんど出ない人もいる。また、服用している薬とは関係はなく、もともと持っている病気によってパーキンソニズムが出ている可能性もある。
椎尾部長は「薬剤性パーキンソニズムが疑われたら、まずその薬を処方した主治医によく相談してみてください」と強調している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
(2018/12/30 06:00)
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