「医」の最前線
つぶれる病院「No.1」から起死回生
熊本総合病院は1948年に病床数100床の健康保険八代総合病院として開設。2000年には14診療科、344病床にまで拡大した。その後、経営が悪化して次々に医師が辞め、患者数は減少の一途をたどり、熊本県内のつぶれる病院ナンバーワンとまでささやかれた。
06年に病院長に就任した島田信也氏は徹底的な改革を断行し、グループトップの黒字病院に生まれ変わった。新病院は地域のランドマーク的な存在になり、街の活性化にも一役買っている。
その軌跡を辿り、奇跡の要因を探る。